■学習と交流をとおして、人権を学ぶ
今年度も各ブロック・支部、自治会や各種団体等で、学習会や懇話会を実施しています。
この学習会は、「すべての住民がお互いの人権を尊重し合う、ともに生きる心豊かな住みよい地域づくり」を目的とし、さまざまな人権課題の解決に向けた取り組みです。各自治会では、人権教育推進委員や人権教育アシスタントから企画・運営などについて、指導・助言を得ながら、人権啓発ビデオ等を活用し、自主的な学習活動が展開されています。
また、各支部では、交流を目的として夏祭り等を開催し、協力することや人と人とがふれあうことの大切さを再確認したり、地域の高齢者と子どもたちなど世代を超えたつながりを深めたりと有意義な時間を過ごしました。
9月18日(水)には、新宮ブロックにおいて、地域の人権リーダーを対象に、研修会を行いました。講演は、兵庫県隣保館連絡協議会事務局の高(こう)吉美(きるみ)さんをお招きしました。「韓国ドラマを通して、差別について考える~韓流20年ブームを振り返りながら~」と題し、韓国ドラマで描かれる差別を例に、過去の差別をなかったことにするのではなく、過去の差別の現実やそれに立ち向かう人々の姿を正しく学んだ上で、今後にどう生かすかを考えることが大事であるとお話されました。
■「児童の権利に関する条約」採択から35年が経過
「児童の権利に関する条約」は、1989年に国連総会で採択され、子どもの基本的人権を国際的に保障するために定められた条約です。子どもは権利を持つ主体と位置づけられ、「差別の禁止」「子どもの最善の利益」「生命、生存及び発達に対する権利」「子どもの意見の尊重」の4つを原則としています。これらの原則は、日本の子どもに関する「こども基本法」にも取り入れられています。
児童虐待やいじめ等が大きな社会問題になっているなか、子どもが一人の人間として最大限に尊重されることがこれまで以上に求められます。
問合せ:人権教育推進課
【電話】64・3182
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