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自治体の皆さまへ

【特集】認知症と向き合う社会へ(4)

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兵庫県三田市

■認知症を地域全体で見守るためにできること
▽子どもたちの反応
「認知症のことを家族に話す」
「優しく接したい」
「認知症の人がいたら、何かお手伝いがしたい」
「知れてよかった」

▽山根好恵(やまねよしえ)さん 民生委員・児童委員
子どもたちに認知症をどう説明するのか興味があり、参加しました。講座中、認知症だった母の介護を思い出して。あの時、講座内容を知っていたら母ともっと違う関係が築けたかも、もっと別の対応ができたんじゃないかと感じました。また、認知症の人の行動範囲が広いため、家族だけでの対応は難しい。だから地域全体で見守る、気にしておくという対応が大切ですね。

▽大向勲(おおむかいいさお)さん 松が丘小学校校長
今年の5月、4・5・6年生56人が「認知症サポーター養成講座」を受講し、地域の民生委員も参加してくれました。
きっかけは朝の出来事。正門から、児童の登校班と一緒に高齢女性が登校してくるのが見えて。あれ?と思っていたら、その後保護者から「女性が家が分からず困っている」と連絡があり私も駆けつけま大おおむかい向勲いさおさん松が丘小学校校長した。皆さんの協力を得て、女性は無事家へ。でも、私の家族が認知症だったこともあり、「これで終わっていいのか」と感じ、三田市地域包括支援センターに相談をしました。
子どもたちに認知症の知識を―高齢化がすすむ松が丘校区。自分たちが住む地域にはさまざまな人がいる。その人を支えることや関わり方の変化で物事が変わることを知るきっかけになれば。そして、大人になる前から認知症を知ることで、子どもの頃から自分ごとに感じ、偏見なく接するようになってほしいですね。

▽みんなが見守り人に!認知症サポーター養成講座
◎認知症サポーターって?
認知症について正しく理解し、認知症の人やその家族を見守る人のこと。
◎認知症サポーターはどんなことをするの?
たとえば、「友人や家族などに知識を伝える」「隣人、あるいは商店、交通機関などまちで働く人として、できる範囲で手助けする」
◎養成講座でなにが学べるの?
認知症の基礎知識や日常生活で起きやすい困りごとのサポート
◎受講してみよう!
日時:11月12日(日)13時30分~15時30分
場所:コープ三田西集会室(富士が丘2-7)
定員:先着20人
対象:市内在住・在勤・在学者

申し込み・問い合わせ:11月6日までに、電話、ファクス、申し込みフォーム(本紙掲載2次元コード)のいずれかで、フラワー地域包括支援センター
【電話】553-3600【FAX】553-3601

▽認知症ステップアップ研修も開催!
日時:12月22日(金)14時~15時30分
認知症サポーターで近隣チームを組み、認知症の人や家族の支援などを行う「チームオレンジ」について学びます♪詳細は、本紙20頁(ページ)からご確認ください。

▽デジタルを活用した見守り
認知症により時間、場所の判断能力が低下することで、帰宅ができず、行方不明になるケースが増えています。市内でも認知症高齢者の保護事例が毎年数十件発生しています。人による見守りに加え、デジタル機器を活用した取り組みを推進しています。
◎GPS機器の貸し出し
行方不明になる危険性があるため、認知症の人へGPS機器の貸し出しを行っています。貸し出しを希望する場合は、いきいき高齢者支援課(市役所本庁舎4階【電話】559-5070【FAX】563-7776)にご相談ください。

◎見守りタグ
GPS機器は2週間に1回程度の充電が必要なため、充電頻度の少ない見守りのタグによる新たな見守り方を検討しています。タグの検知器を市内の公共施設などに設置するだけでなく、アプリにより市民の皆さんのスマートフォンが検知器となり、地域ぐるみで見守りができる仕組みです。今後、本格導入に先立ち、実証実験を行いますので、アプリ取得などのご協力をお願いします。

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