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【特集】三田市のお財布事情 令和5年度決算見込み(2)

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兵庫県三田市

■企業会計
三田市が経営する公営企業3事業の会計です。
(1)市民病院事業

※収益的収支の不足額は前年度繰越利益剰余金で補てんしています。
収益的収支は、材料費等の高騰などによる費用の増加に加え、新型コロナウイルスの5類感染症移行に伴い、国や県からの補助金収入が大幅に減少したことで、約7億673万円の純損失となりました。
資本的収支は、診療機能の向上を図り、核医学装置(シンチレーションカメラ)などを更新。地域に安心をもたらす良質で高度な医療サービスの提供に努めました。

(2)水道事業

収益的収支は、給水人口が減少傾向にありますが、約4億1,478万円の純利益を計上しました。
資本的収支は、安全な水道水を安定的に供給するため、令和5年度は水道管路の布設替え工事の他、配水池防水塗装工事や自動水質計などの機器の更新などを実施しました。

(3)下水道事業

収益的収支は、令和3年10月に実施した使用料改定や企業債支払利息の減少などにより約1億9,301万円の純利益を計上しました。
資本的収支は、適正な機能維持を図るため、処理施設機器や中継ポンプ設備の更新、災害時の対策としてマンホールトイレの整備などを実施しました。

※(1)~(3)いずれの事業においても、資本的収支の不足額は内部留保資金(減価償却費など現金支出を伴わない費用計上によって生じた資金)で補てんしています。

■三田市のお財布の中身を見てみよう
▽令和5年度一般会計
歳入総額:424.4億円(前年度426.6億円⇒2.2億円の減少)
歳出総額:415.6億円(前年度416.8億円⇒1.2億円の減少)
令和5年度一般会計の決算状況は、歳入総額424.4億円、歳出総額415.6億円で、翌年度へ繰り越すべき財源を除いた黒字の額は4.7億円でした。
どのようなことに、どのくらいお金を使ったのか、具体的に見ていきましょう。

民生費:子ども・高齢者・障害者の福祉など
総務費:文化振興、市民活動推進、防災対策など
衛生費:健康づくり、ごみの収集、生活排水対策など
教育費:学校教育、生涯学習、図書館の運営など
土木費:道路・公園整備、都市計画など
公債費:市債(借金)の返済
消防費:消防・救急など
農林業費:農業・林業の振興、農業基盤整備など
商工費:商工業・ツーリズムの振興など
議会費:議会の運営など

▽令和5年度に実施した主な事業
[物]…物価高騰対策関連事業
◎民生費
[物]低所得世帯などの生活を支援するための給付金
・物価高騰対応重点支援給付金 7億7,892万円
・電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金 2億5,274万円
・子育て世帯生活支援特別給付金 1億6,317万円
◎衛生費
・妊婦健康診査費助成事業 4,414万円(助成上限額を9万円から10万6千円に増額)
・市民健康アプリ(さんだっぷ)導入 1,795万円(健康づくり活動推進のためのインセンティブポイント型アプリの導入)
・バイオマスプラスチックを使用したごみ袋の導入 2,844万円(二酸化炭素排出量の少ないごみ袋の導入)
◎教育費
・スマート図書館サービスの導入 1億5,840万円(ICタグを活用したセルフ貸出機などの導入)
・[物]学校給食費の保護者負担軽減 4,524万円(給食材料費などの高騰分を市が負担)
◎土木費
・三田駅前Cブロック地区市街地再開発 12億8,410万円
◎農林業費
・産地生産基盤パワーアップ事業 1億9,401万円(加茂ライスセンター再整備を補助)
◎商工費
・[物]商業団体経済対策事業 6,094万円(お買い物券・ポイントシール事業などの消費喚起事業補助金)

問い合わせ:財政課(市役所本庁舎3階)
【電話】559-5018【FAX】563-1366

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