今年の元日、石川県能登半島に最大震度7の大地震が襲いかかりました。さらに、4月には台湾沖でも最大震度6強の地震が発生。大規模な地震が立て続けに起こる中、「地震は恐ろしい」と分かっていても、「自分は大丈夫」と思いがちです。
また、6月からは台風の上陸が増えてくる時季です。
災害時に自分の身を守るためには、一人一人の防災意識を高め、日頃から災害に備えて物資の備蓄に努めるほか、地域の防災リスクや避難所など災害関連情報について理解することが必要です。
今回の特集は、「いざ」という時のための備えや危険が迫った時の行動などについて、「地震編」・「風水害編」に分けてご紹介します。
※32頁(ページ)にはハザードマップなどの情報も記載しています
■地震編(1) 最低3日分、できれば7日分の備蓄を!
大規模災害時は公的支援が遅れ、店舗の商品もすぐになくなることから家庭での備蓄が重要です。特に大規模地震発生時には1週間分の備蓄が必要と言われています。
■地震編(2) 最大震度6強!?身近な地震を知る
南海トラフ沿いで予想される大規模地震。気象庁によると地震の中でも特に強い地震(マグニチュード8~9クラス)が、今後30年で70~80%の確率で発生するとされています。
また、市内においても、未発見の断層が存在する可能性があります。三田市地域防災計画では、これらが活発化し地震が発生すれば、最大震度6強の揺れが起き、家屋の倒壊や多くの人的被害が出るほか、多くの地域でライフラインが寸断されるなど、生活への支障が生じることを予測しています。
下記2つの地震が発生した場合、市内でどんな被害が出るのでしょうか。
▽南海トラフ地震
最大震度:震度5強
全壊棟数:1
半壊棟数:58
死者数:0
負傷者数:11
避難者数:13
帰宅困難者数:13,284
震度5強:棚の食器や本など落下する/固定していない家具が倒れる/補強していないブロック塀が崩れる
▽市内伏在断層地震(市内に活断層があった場合)
最大震度:震度6強
全壊棟数:417
半壊棟数:2,720
液状化全壊棟:39
焼失棟数:17
死者数:25
負傷者数:359
重症者数:21
避難者数:4,694
震度6強:立って歩くことができない/耐久性の低い木造建物が傾いたり倒れたりする
出典:三田市地域防災計画
「たかが」と思うか「されど」と捉えるか…
■地震編(3) 大地震発生!その時どうすれば
01)まずは自分の身を守る!
揺れを感じたら、すぐに頭を守るための安全行動を行い、後の初期消火や避難行動につなげましょう。
例:クッションなどで落下物から頭を守る/テーブルが近くにあれば下に入る
02)周囲の安全確認をする
揺れが収まり、自分自身の身が安全であれば、近くの人同士で声を掛け合い、お互いの状況を確認しましょう。
03)可能な範囲で初期消火をする
近くで出火していたら、火が小さいうちに消し止めましょう。火の勢いが強いとき(天井に火が届きそうな時)には、その場から逃げましょう。
04)落ち着いて出口に向かう
近くのドアや窓を開け、避難口を確保しましょう。避難口に向かうまでにケガをしないよう、足元には十分注意しましょう。
05)隣近所で助け合う
ご近所同士で声を掛け合いましょう。可能な範囲で初期消火や救出救助、避難が困難な人への手助けなどを行いましょう。
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