■未来の私につながる知識セルフチェックで気づきの一歩
がんのリスクを減らす生活習慣と、がん検診の受診をはじめませんか
日本人の2人に1人は何らかのがんになると言われており、全身のあらゆる部位(胃、肺、大腸、肝臓、すい臓など)で発生します。健康な人の体の中でも、毎日がん細胞が生まれていますが、免疫の力などで抑えています。まれにがん細胞が免疫のチェックをすり抜けて増え続けて、やがて「がん」になります。
がんは生活習慣の見直しなどで、リスクを減らすことができると分かってきています。また、胃・肺・大腸・乳・子宮頸がん検診は死亡率を減少させると科学的に実証されています。早期発見・治療をすれば、治る可能性が高くなるので、症状がなくても定期的にがん検診を受診しましょう。
▽保健師が解説!がんになるリスクを「減らす」ためには
(1)禁煙
・たばこを吸わない
・他人のたばこの煙を避ける
(2)節酒
・飲まない人、飲めない人は無理に飲まない
・飲む場合は、節度のある飲酒をする
※がんのリスクが高くなる1日あたりの飲酒量の目安:日本酒1合、ビール大瓶1本
(3)食生活
・減塩を心がけ、野菜と果物を取る
・熱い飲み物や食べ物は冷ましてから取る
(4)身体活動
・身体を動かす時間を増やす
(5)適正体重
・男性はBMI21~27、女性はBMI21~25の範囲になるように体重管理を行う
※BMIの計算方法:体重kg÷(身長m)×(身長m)
(6)早期発見のためにがん検診の受診
・市の集団健診などを活用し、定期的に受診する( 本紙掲載2次元コード)
▽乳房を意識する生活習慣
乳房を意識する生活習慣のことを「ブレスト・アウェアネス」といいます。日頃から自分の乳房に関心を持ち、状態を知っておくことで、異常の出現に気付けます。日常生活の中で下記のポイントを意識しましょう。
◎ブレスト・アウェアネスの4つのポイント
□自分の乳房の状態を知る
入浴やシャワー、着替えの時など、日ごろから自分の乳房を見て触る習慣をつけ、普段の状態を把握
□乳房の変化に気を付ける
しこり、皮膚のくぼみや引きつれ、乳頭からの分泌物、乳頭や乳輪のただれなど、いつもと違う点がないか確認
□変化に気付いたら、すぐに医師に相談
変化に気付いたら、次の検診を待つことなく、医療機関を受診
□症状がないときにこそ乳がん検診
詳細は市HP(本紙掲載2次元コード)
▽女性がん検診を行ういまだ内科クリニック技師 藤野さん、中山さん
女性がかかるがんで一番多い「乳がん」。症状を自覚した時にはがんが進行している可能性があり、無症状時の定期的な検診受診が大切です。原則触診は無く、当院をはじめ女性技師が対応する医院もあります。「恥ずかしい」と避けている人も、早期発見のために受診してください。
問い合わせ:健康増進課
【電話】559-6155【FAX】559-5705
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