赤穂郡上郡町は兵庫県の南西部に位置し、町の北西・東には中国山地から張り出した海抜300m~400mの山地が連なり、町域の大半を山地、丘陵地が占めています。また、町の中央部を南北に、「水の郷百選」に指定されている清流千種川が流れ、豊かな自然や文化、歴史を育んできました。
本町では、この恵まれた自然を背景に多種多様な農業が実践され、近年では食の安全性や環境意識の高まりから、有機農業や環境負荷を低減した農業者が増加傾向にあるため、国の「みどりの食料システム戦略推進交付金」を活用し、有機農業が生産者にとって取り組みやすく、消費者に親しまれる環境整備を進めています。
豊かな自然を次世代に繋げるために、持続可能な農業振興の取組として有機農業を推進することで「子どもと自然環境をより大切にするまち」の実現を目指し、ここに「オーガニックビレッジ」を宣言します。
令和6年5月2日 上郡町長 梅田修作
■オーガニックビレッジとは
有機農業の生産から消費まで一貫し、農業者のみならず事業者や地域内外の住民を巻き込んだ地域ぐるみの取組を進める市町村のことをいいます。
■オーガニックビレッジ宣言に至った経緯
農林水産省の「みどりの食料システム戦略」による施策をもとに、魅力ある農業の創出と「子どもと自然環境をより大切にするまち」の実現に向けて、有機農業を始めとする持続可能な農業を広げ、上郡町の豊かな自然を次世代に繋げていくために取り組むことにしました。
■今までの取組と今後の取組
▽Point1 上郡町有機農業推進協議会の設立
有機農業推進の中心的な役割を担う「上郡町有機農業推進協議会」を組織し、有機農業に関する講演会の実施や特設ブースの設置、こども園への給食の食材提供などを行いました。
▽Point2 上郡町有機農業実施計画の策定
今後の上郡町有機農業の指針を示した実施計画を策定するため、「上郡町有機農業実施計画策定委員会」を組織し、有機農業産地づくりを推進するための計画について検討してきました。委員は10人で構成し、農業者、関係機関、一般公募による委員など各分野の意見を受け、3月に策定しました。
▽Point3 今後の取組
有機農業に関する栽培技術支援や認証取得支援を行うほか、新たな付加価値の創出・イベントなどを通じて消費者が有機農業に触れる機会を増やします。また、有機農業を全町的に普及させるのではなく、有機農業と慣行農業両者が共存することで持続可能な農業環境の維持を目指します。
本計画の概要版は町ホームページから確認できます
問合せ:農林振興課
【電話】52-1116
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