血液中にブドウ糖が余分にある状態を、血糖値が高いと言います。血糖値が診断基準以上にまで高くなると糖尿病になります。ブドウ糖自体は身体活動などに欠かせないエネルギー源ですが、血糖値が常に高いと血管を傷つけ、さまざまな臓器が障害されます。この症状が進行すると、糖尿病合併症につながります。
代表的な糖尿病合併症は、神経障害、網膜症、腎症で、3大合併症と呼ばれます。これらの臓器には細い血管が無数にあり、この血管が障害されることで発症します。
また、太い血管が傷ついて発症する合併症には、末端の血流や神経が障害されて腐ってくる壊疽(えそ)、脳梗塞、虚血性心疾患などがあります。さらには、認知症になるリスクを上げ、歯周病の進行を促すなど、全身に影響します。
糖尿病は、よほどの高血糖でない限り症状がなく、気づいた時には合併症を発症していることもあります。まずは健診などで自分の血糖値を把握し、高い場合は医師の診察や専門職の指導を受けましょう。
問合せ:健康課(健康センターミルネ内)
【電話】88-5750
<この記事についてアンケートにご協力ください。>