夏に乳幼児の間で流行しやすいと言われている感染症に、手足口病、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)(プール熱)などがあります。
◇手足口病
発熱、口やのどの痛み、手足の発疹、水疱(すいほう)、口内炎などの症状が現れます。高熱が続くことはあまりないと言われています。
◇ヘルパンギーナ
発熱、のどの痛み、全身の倦怠感、口内の水疱性発疹などの症状が現れ、口内の痛みが強い場合は、不機嫌が続いたり、食事や授乳を嫌がったりすることがあります。
◇咽頭結膜熱
発熱、のどの痛み、結膜炎による結膜の充血などの症状が現れます。プール熱とも呼ばれます。
これらの感染症は、例年5~6月頃から流行し始め、7~8月頃にピークを迎えると言われています。どの感染症も、接触感染、飛沫感染が主な感染経路のため、予防には、マスクの着用、手洗い、タオルの共用を避けることなどが有効です。
また、こどもの症状が落ち着き、元気になっても、2~4週間は便の中にウイルスが排出されるため、おむつ交換のあとは、忘れずに手を洗いましょう。
しっかりと予防に努めていても、幼いこどもは感染症にかかりやすいものです。先に述べた夏の感染症は、ワクチンや特効薬がないので、症状に合わせた対症療法が中心となります。症状は数日から1週間程度で落ち着くことが多いので、まずは慌てずにかかりつけ医を受診しましょう。
発熱時は、衣服や布団は薄めにして熱がこもらないようにします。入浴は控えて、汗をかいたら蒸しタオルで体を拭いて、着替えましょう。汗をかくと体の水分が失われるので、こまめに水分補給をしましょう。
のどの痛み、口内の痛みがひどい場合、機嫌が悪くなったり、食事を嫌がったりすることがあります。そのような場合は、のど越しのよいプリンやゼリー、アイスクリームなど、摂取しやすいもので栄養をとりましょう。また、熱があっても活気があり、水分や食事が摂れていれば、慌てて受診をする必要はありません。反対に、水分がなかなか摂れない、半日以上おしっこが出ない、ぐったりしている場合は、急いで受診をしましょう。
問合せ:健康課(健康センターミルネ内)
【電話】88-5750
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