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【特集】ブランドロゴに思いを乗せて―この環境を未来へとつなぐために守りたい丹波市の農業

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兵庫県丹波市

■「丹(まごころ)のやさい」で丹波市産農産物の魅力を全国へ発信
兵庫県最大の農地面積を誇る丹波市。秋から冬にかけて発生する丹波霧は、乾燥しがちな秋の森や畑をしっとりと包み込み、農作物の成熟に欠かせない潤いをもたらしてくれます。また、南北の気候が出合うこの地は、栄養を蓄えたしっとりと粘り気のある土壌と澄んだ空気、豊かな水資源に恵まれ、昼夜の寒暖差によって野菜や果物の甘みが増すことから、古来、丹波市はおいしい農作物がとれる地域として栄えてきました。

◇おいしい「やさい」を求めて丹波市を訪れる人たち
午前9時。オープンしたてのJAとれたて野菜直売所には次々と人が訪れています。定年退職後、月に一度、神戸からドライブがてら訪れるのが楽しみという男性は、「丹波市の野菜や加工品はどれもおいしく、つくり手の気持ちが感じられるので好きです」と、かごいっぱいの農産物を手に笑顔で話します。
丹波栗や丹波黒大豆、丹波大納言小豆などのブランド農産物だけでなく、市内の農家のみなさんが丹精込めて丁寧に育てた野菜や果物、穀物などはどれも味が濃厚で、道の駅丹波おばあちゃんの里をはじめ市内の直売所はいつもたくさんの人でにぎわっています。

◇ブランド力向上で生産者のやりがいにつなげたい
「丹波市産農産物のおいしさを全国に発信し、もっとたくさんの人に知ってもらいたい」「全国に流通させることで農家のみなさんのやりがいにつなげたい」と、「丹(まごころ)の里」活性化推進協議会(丹波市・JA・商工会・観光協会・兵庫県)では一年半にわたって丹波市産農産物のブランド力向上に向けた協議を重ねてきました。そしてようやく、農産物すべてを統一する新たなブランドが完成。『丹(まごころ)のやさい』が誕生しました。

◇対象は直売所や消費者と直接取引のある生産者の農産物
『丹(まごころ)のやさい』は、市内の農産物直売所に出荷している生産者や、消費者と直接取引を行っている生産者が栽培する農産物が対象で、直売所の出荷基準や消費者との信頼関係を基に出荷されるため、どれも自信をもっておすすめできるものばかりです。丹波大納言小豆や丹波黒大豆、丹波栗をはじめ、野菜、果物、穀物など、市内で生産された様々な「やさい」が対象となります。

◇コンセプトは「まごころが通じ合う豊かなおいしさ」
「丹(まごころ)のやさい」の「丹」には、「丹念・丹精」などの言葉のように「まごころ」の意味があり、「丹まごころの里・丹波市」のまちづくり理念にも掲げられています。ブランドコンセプトは「まごころが通じ合う豊かなおいしさ」で、「生産者がまごころを込めて栽培した丹波市産の『やさい』を通じて、家族や大切な人たちと食卓で笑顔あふれる心豊かな時間を過ごしてほしい」との願いが込められています。

◇ブランドロゴに思いを乗せて
「丹(まごころ)のやさい」の象徴でもあるブランドロゴは、農家の丹(まごころ)と太陽、水・丹波霧・空気、大地や稲穂とそれを紡ぐ農家さん、源流の森林(もり)の4つの要素でデザインされており、丹波市の魅力がぎっしりと詰まっています。すでに、市内の直売所の出荷者や地域の生産グループなどから900人を超える登録があり、認定者には「丹(まごころ)のやさい」の認定証とあわせてブランドロゴを印刷したシール、ロゴデータを無償で提供します。このシールを農産物や販促物に貼付して出荷することで、丹波市産農産物の魅力を広く発信するとともにイメージアップをはかり、生産者の思いを全国へと届けていきたいと考えています。
今後は、阪神間などにも販路を拡大するとともに、11月の市制20周年記念式典や大阪・関西万博などを契機に、全国に向けて発信していく予定です。

「生産者は毎日毎日一生懸命おいしい野菜をつくっています。直売所での売り上げが上がり、さらに全国に向けて発信・出荷できる強いブランドに育ってほしいですね」
JA野菜づくり3アール運動部会長 蘆田圭介(けいすけ)さん(青垣町東芦田)

■丹波市の新名物『丹(まごころ)のあんバターサンド』も誕生
丹波市の新名物となる『丹(まごころ)のあんバターサンド』の販売もはじまりました。最高級和菓子にも使われる「丹波大納言小豆」でつくったあんことバターを、クッキーやワッフル、パン、どら焼き生地などではさんだ各店舗のオリジナル商品です。丹波市を訪れた人に「丹(まごころ)がこもったお土産」として年間通して楽しんでいただきたいと、商工会の協力のもと、市内25店舗の事業所で順次販売を開始し、拡大していく予定です。

問合せ:「丹(まごころ)の里」活性化推進協議会事務局(農林振興課)
【電話】88-5028

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