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家族の一員としてや、愛らしいしぐさに癒しを求めて、市内でも多くの人が犬を飼っています。一方で犬の飼育に関する相談も発生しています。県動物愛護センター三木支所には、迷い犬に関してや飼い方についてなどの相談が寄せられています。中でも飼い方については、飼い主よりも近隣住民からの相談が多くを占めています。楽しいはずの愛犬との生活が、周りの人々とのトラブルの原因になってしまったら悲しいですよね。
犬を飼っている人も、これから飼いたいと考えている人も、犬の飼い方について考えてみませんか?
犬を飼うときのマナーを一緒に学びましょう
県動物愛護センター三木支所 田中課長
子どもの頃からいつも暮らしに犬がいると話す、市内在住の西森さん。保護犬のてつ君は少し怖がりですが、好奇心旺盛で外が大好き。
[近隣住民からの相談例]
近所の犬の…
・鳴き声がうるさい
・放し飼いが怖い
・ふんが放置されている
・飼育環境は適切かなど
■CHECK01 登録してる?注射はしてる?
飼い犬登録・狂犬病予防注射は飼い主の義務です
急な飛び出しや災害などで犬とはぐれてしまった時、飼い犬登録をしていれば飼い主の下に戻る確率が上がります。
現在、狂犬病の国内発生はありませんが、世界的には死亡者数が多く、人にもうつる病気です。飼い犬に予防注射をしていれば、もしものときに大切な家族と犬の命を守れ、感染拡大も防ぐことができます。
鑑札と注射済票は必ず犬に着けて
犬の新規登録や「狂犬病予防注射済票」の交付申請はオンラインでもできます。
くわしくはこちら(※本紙参照)
■CHECK02 散歩に行くときどうしてる?
1 輪を手首に通しておくと急に引っ張られても抜けません。反対の手もリードを握るとより扱いやすくなります。
制御しやすいノーマルリードがおすすめ。長いリードは使う場所や長さに十分注意しましょう
2 首輪に指2本が入るくらいの隙間を作ると、犬も苦しくなく首輪が抜けづらくなります
3 ふんや尿をその都度始末できるように、散歩グッズを携帯しましょう。
尿を流す水・ふんを回収する袋やスコップなど
■CHECK03 家でのマナー外でのマナー
「お座り」や「待て」はできます。外に出たら好奇心が勝り「呼び戻し」ができないので、急に走り出してしまったら…と心配です。
「待て」などの静止や「呼び戻し」は緊急時に役立ちます。おやつを持ちながら、犬の目を見て指示するなど、コミュニケ―ションを続けてチャレンジしてくださいね。
センターでは鳴き声の苦情相談もよく受けます。犬の生活場所を変える、散歩や食事の時間をずらすなどで改善することがあります。
○しつけ方教室
県動物愛護センターでは、愛犬の性格を理解し、それぞれの犬に合わせた接し方やしつけ方が学べます。困りごとに応じた教室があります。見学ができます。
くわしくはこちら(※本紙参照)
■愛犬と暮らすために
犬を飼うことは、家族の一員が増えることです。地域の人々にも受け入れられるよう飼い主の配慮が欠かせません。楽しみや喜びが生まれる反面、トラブルや病気も起こります。近年は医療も発達し、より長い時間を愛犬と過ごせるようになりましたが、同時に老犬介護も増えてきました。災害時の避難や生活なども考えておきたいですね。
飼い主は飼い方の知識や最期まで責任を持つ覚悟が不可欠です。あらためて家族全員で話し合ってみましょう。マナーを守り、愛犬とのすばらしい生活を送ってください。
問い合わせ:
環境保全課【電話】427-9199
県動物愛護センター三木支所【電話】0794-84-3050
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