■県民の人権意識
5年ごとに兵庫県民の人権・差別などに対する意識などを調査する「人権に関する県民意識調査」が昨年9月に実施され、調査結果が本年3月に公表されました。この調査は、兵庫県内に住む満18歳以上の男女(外国人を含む)3,000人を対象に、郵送またはインターネットによる調査を実施し、有効回収数1,234(回収率41・1%)から得られた結果です。
そこで、結果から見えてきた県民の人権意識について少し紹介したいと思います。
まず、人権問題の現状に関する意識について、「県民一人一人の人権意識は5〜6年前に比べて高くなっている」という設問に対して、『そう思う』などの肯定的な回答が44・1%で、7ポイント増加していて、人権意識の高まりを感じている人が増えてきています。
一方で「5〜6年前に比べ人権が侵害されることは減っている」については肯定的な回答が36・6%で、『そう思わない』などの否定的な回答の18・4%を大きく上回っていますが、『どちらとも言えない』が43・3%で最も高く、人権侵害が確かに減っているとまでは感じられない状況にあります。
次に、特に関心のある人権問題(複数回答)については、「インターネットによる人権侵害の問題」が最も高く、51・1%で、次いで「障害のある人に関する問題」「女性に関する問題」「子どもに関する問題」などの順になっています。また、「LGBTQなどの性的マイノリティに関する問題」が、前回の調査から大幅に高くなっています。
そして、インターネットを悪用した人権侵害に関して、特に問題と思うものをみると、「他人への誹謗中傷や差別的な表現などを掲載すること」が69・8%と最も高く、他の項目を大きく引き離しています。
現在、深刻な社会問題になっているインターネットによる人権侵害が、県民の人権意識においても大きなウエイトを占めていることがわかります。ちなみに、来年度は多可町民の人権意識調査を予定しています。
皆さんのご協力をよろしくお願いします。
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