■「食中毒予防の原則」を覚えて安全に食事をしましょう
▽食中毒の主な原因
過ごしやすい季節になってきましたが、いかがお過ごしですか?
食中毒といえば、外食や旅館、お弁当などのニュースを思い浮かべるかもしれませんが、家庭の食事でも発生しています。食中毒予防のポイントを覚えて安全に食事をしましょう。
食中毒の主な原因は、「細菌」と「ウイルス」です。
細菌もウイルスも目に見えません。
「細菌」は、温度や湿度などの条件がそろうと食べ物の中で増殖して、それを食べることで食中毒を引き起こします。
一方、「ウイルス」は、食べ物の中では増殖しませんが、食べ物を通じて体内に入り、人の腸管で増殖して食中毒を引き起こします。
どちらも食べ物を介して体内に侵入するという点は同じです。
▽食中毒を防ぐために
細菌の場合は、細菌を食べ物に「つけない」「増やさない」「やっつける」ことが大切です。
・「つけない」=洗う(生の食品を取り扱う前後、トイレや鼻をかんだ後、動物にふれた後、食卓につく前)
・「増やさない」=低温保存(速やかに冷蔵保存)
・「やっつける」=加熱処理(よく火を通す)
ウイルスの場合は、食品中では増えませんが、ごくわずかな汚染でも食中毒を起こすため、「つけない」が最重要になります。これを実行するためには、「持ち込まない」「ひろげない」ことが重要です。付着してしまったものは、加熱して「やっつける」ことが原則です。
・「持ち込まない」=体調管理(ウイルス感染した場合は調理しない)
・「ひろげない」=手洗い・消毒・洗浄
調理をする前、食べる前には必ず手を洗い、感染リスクを減らしましょう。手洗いは、食中毒以外の感染症対策としても有効です。
問合せ:多可赤十字病院
【電話】32-1223(代表)
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