町政PickUp NEWS vol.3 中学生のスポーツ・文化活動の地域展開

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■地域展開のモデル事業をスタート
多可町教育委員会では、令和8年の中学校総合体育大会終了を目標に、すべての種目で中学生のスポーツ・文化活動の地域展開を進めています。
その取り組みの1つとして、地域で卓球教室を開いている『吉田卓球場』をモデルに、小学生を対象とした体験会を実施しました。
開催日時：1月23日から2月8日の間で全6回
開催場所：吉田卓球場(中区天田)
指導者：吉田宜功さん
参加人数：町内の小学生7人

▽実施結果
・午後5時からの開催のため、家が近い児童は徒歩、中区以外の児童はバスや送迎で参加。帰りは、家族の迎えで帰宅。
・今回は、平日が午後5時～7時、土曜日午前9時～正午で実施。
統合中学校をイメージすると、もう少し早い時間からスタートすることで、子どもたちも参加しやすいが、指導者の確保が課題。
・事故やケガなど万一に備えて、スポーツ安全保険に加入。
・指導者の吉田宜功さんだけでなく、日頃卓球場に通っている地域の人たちも指導に関わり、子どもたちと卓球を楽しむなど交流ができた。
・6回の中で、子どもたちはどんどん上達し、回を重ねるごとに意欲も増してきた。

▽子どもたちの感想
・とっても楽しかった。地域の人たちも、とても上手に教えてくれるので、楽しい。これからも卓球を続けて上手くなりたい!
・お母さんから勧められて参加しました。これからも家族と一緒に来てみようかなと思います

■アンケート調査を実施
児童、生徒、保護者、教職員、地域クラブの皆さんを対象にアンケートを実施しました。
アンケート結果は、今後「中学生のスポーツ・文化活動の地域展開検討会議」で分析し、広報たかやホームページでお知らせします。

■説明会を行いました
昨年の12月に中学生のスポーツ・文化活動の地域展開について、小中学校の保護者の皆さんを対象に説明会を開催しました。また、令和6年度に中学校に入学する児童とその保護者を対象とした「入学説明会」でも説明を行いました。

■今後の予定
・さまざまな分野・種目でのモデル事業実施
・スポーツ団体や文化団体との話し合い
・スポ・カルたかの設立などを進めていきます。

■卓球の楽しさを子どもたちに知って欲しい!
吉田卓球場
代表　吉田　宜功(きよし)さん(天田)
中町中学校で卓球部に入部。高校でも卓球に打ち込み、卒業後も実業団に所属して選手として活躍。
地元にUターン後、卓球を楽しめる環境を作りたいと、令和2年1月に吉田卓球場をオープンした。

▽地元で卓球場をオープン
中学校から卓球を始めた吉田宜功さんは、気がつけば卓球歴30年と、人生の半分以上を卓球と共に歩んできました。
「30年、て考えるとすごいですね(笑)。中学校の頃は、部活が終わると父に連れられていろいろな卓球場に顔を出していました。とても良い経験でした。」
高校でも卓球を続け、全国大会やインターハイにも出場。実業団としても活躍し、卓球への熱は冷めるどころか上昇し続けています。
「そろそろ地元に帰るか、と戻ってきたら、中学校の卓球部は廃部になっていて、地元でも卓球をする場所がない。だったら自分が作ろうと。中学校の頃に通っていた地域の卓球場を思い出しました。」
ないなら作ろう。
思い立ったら即行動の吉田さんは、実家の隣で眠っていた織物工場を譲り受け、自分たちで改装をスタート。
そして令和2年1月に「吉田卓球場」をオープンしました。
「卓球場には、下は6歳から上は60歳くらいまで、いろいろな人が来てくれます。どれだけいても1日500円です。漫画喫茶より安いでしょ(笑)。」

▽中体連に登録
吉田さんの長男・楓将くんは現在小学6年生。そんな中、中学校の部活動が地域に移行されることを知りました。
「部活動は学校にいる生徒としか関わらないけど、地域移行になると、社会人や他校生と関わる機会も増えます。その中で社会性や礼儀、コミュニケーション能力が身に付いていくと思っています。」
卓球が選択肢のひとつになるようにと、吉田さんは「吉田卓球場」として、中学校体育連盟に登録しました。
「中体連に登録していると、中学校総合体育大会にも吉田卓球場として出場できます。今回、モデル事業として卓球教室を開催したのも、卓球の楽しさを知ってもらって、面白かったら続けてみようかなと思ってくれたらうれしいなと思ったから。卓球場って聞くと、敷居が高いように見えるけど、いつでも気軽に来て欲しいです。」
吉田さんの目標は、子どもたちが卓球大会の団体戦で試合に出場すること。
地域の中で子どもたちの活躍の場を作ろうと情熱を燃やします。

※「吉田さん」の「吉」は」環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。

問合せ：学校教育課
【電話】32-2395