多可町長 吉田 一四
■持続可能な町を目指して
今年の大型連休は全般的に穏やかな天気で、それぞれの連休を有効に楽しまれたことと思います。
5月2日に、多可町地域共生推進協議会の小嶋明会長から、昨年の活動報告と次年度に向けてのインタビューを受けました。
地域共生社会の仕組み作りは、私の1期目からの公約であり、多可町が将来にわたって、住みたい町であり続けるために、必要な仕組みと考えています。
これまで6年間、日赤の旧院長である松浦尊麿先生と小嶋さんを中心に、「コークゼミあったかはーとらいん」の講座名で研修活動を続けていただいています。
この講習の修了生が196人となり、地域の困りごとを地域で解決する体制へ、互助活動のリーダーが増えてきました。
そのような中、人口戦略会議の消滅可能性自治体に、多可町が含まれることが発表されました。
10年前に同様の発表を受けて、町では「定住推進課」の創設による移住定住促進や、さまざまな子育て支援に力を入れてきましたが、今回の発表では、20〜30代の女性の減少率が、兵庫県でワースト2位という結果でした。
町では、「ふるさと教育」の充実や、子育て施策をさらに充実していきたいと考えています。
先日、女性を含む若手事業者で構成される商工会青年部の令和6年度の通常総会に参加し、若き会員の皆さんの熱意とパワーに圧倒されました。青年部活動のますますの発展と、女性部員の増員に期待したいと強く感じました。
このように、都会に出てから地域に戻って活躍される「衣錦還郷」と生まれた場所で頑張る「織錦在郷」の両方の若者の力を合わせることが大切と思います。
地域共生社会の仕組み作りも、若者世代まで、消滅させること無く、持続的な地域運営や行政運営を継続するため必要な準備です。人口減少は避けることはできませんが、住みたい町であり続けることが、消滅に抗することだと思います。
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