■大切なひと
多可町人権啓発協議会では、各集落の人権啓発推進委員さん(全105人)を中心に、今年度も全62集落で住民学習会が計画され、いよいよ今月から始まります。
今回は、新たに購入したビデオの中から『大切なひと』について、解説書の一部を引用して紹介します。
この作品は、昨年度、兵庫県と兵庫県人権啓発協会が共同で制作した人権啓発ビデオです。作品のテーマは、「ネット社会における部落差別と人権〜誰もが一人の人間として尊重される社会の実現をめざして〜」です。
現代の差別は、インターネット上の部落差別をはじめヘイトスピーチなどにおいて否定的、心理的な差別の広がりがあります。特にインターネットや対話型AI(人工知能)サービスで検索するとこれらの情報は、個人のプライバシーまで暴く情報が散見されます。差別や偏見の助長、配慮に欠けた動画投稿などによる被害で、精神的苦痛や社会生活上の困難など様々な問題が現れ、社会問題となっています。
差別の不当性に対する理解なしに、偏見的な情報に触れてしまえば、それが差別や偏見であると気づかず、他人に偏見的な情報を拡散する可能性が高くなります。「差別されない権利」や「情報化の進展に伴って部落差別に関する状況の変化が生じている」という時代認識のもと、その問題性を多くの人が認識し、改善に向かう適切な態度や行動につながる人権感覚を磨くことをねらいとして制作されています。
機会があれば、住民学習会などでご覧ください。
問合先:人権啓発推進室
【電話】32-1389
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