「まあ、いいか」「ドンマイ!大丈夫」と自分にOKが出せていますか。自分をあるがままに受け入れられ、自分を好きと思える感情(自己尊重感)が低くなると、自分自身の弱さを否定して嫌悪したり、否定しやすい相手に向けて発散しようとしたりしてしまいます。自己尊重について考えてみましょう。
■あなたの自己尊重度チェック
・私は自分のことをあまり好きではない
・私は役立たずな人間だと思う
・自分の嫌いなところならすぐ浮かぶ
・欠点のある自分が許せない
・嫌だと思っても言えずに我慢してしまう
・私はもっと努力が必要だと感じる
・怒ってばかりで駄目な人間だと思う
上のチェック項目に多く該当する人は、自己尊重感が低くなっている可能性があります。
次のトレーニングで自己尊重感を高めましょう。
1)今、私の中にある良いところに気付こう
まず、ゆっくり深呼吸してリラックスし、自分の良いところ、褒められるところを書き出して見ましょう。
例)家族が好き、元気にあいさつできる など
◎当たり前と思うことこそ認める
当たり前だと思ってやっていることや完璧でないところも、視点を変えれば「良いところ」です。
◎プラスは褒める、マイナスは許す
自分のプラスな面はもっと褒め、マイナスな面についてはその個性や自分の不完全さを受け入れ、「まあ、いいか」と許すところから始めましょう。
2)イライラするまで、責めたくなるまで頑張らない
◎「根っこ」にある本当の気持ちに気付く
怒りの感情の裏側には、「寂しい」、「認めて欲しい」といった悲しみや不安、孤独感のような素直な感情があります。本当はどんな気持ちなのか、自分の心に問いかけて、「根っこ」の気持ちに気付くことで、心身を落ち着かせることにつながります。
3)分かって欲しい!私の「根っこ」の気持ち
次は、自分の感情の「根っこ」にある気持ちを相手に伝えて見ましょう。「話す」は「放す」、モヤモヤしている心の声を言葉にして手放しましょう。
◎自分の気持ちを素直に伝える
「あなた」を主語にすると相手を責める言葉になりがちです。「私は〇〇したいと思っているので、あなたに〇〇して欲しい」のように「私」を主語にして伝えましょう。
4)ステップアップ~自分を上手に表現しよう~
◎表情やしぐさを意識
肩の力を抜いて呼吸を整え、視線を合わせるようにすると落ち着いて話せます。また、表情やしぐさで自分の気持ちが相手に伝わりやすくなります。
◎過去のことを持ち出して責めない
たとえ過去に不満なことがあったとしても、その時どうするのかを選択したのは自分です。その都度表現し、怒りを溜め込まないようにしましょう。
5)セルフケア~自分を癒す言葉を見つけよう~
落ち込んだり、傷ついたりしたとき、どんな言葉で自分が癒されるか、その言葉を口癖や習慣にすることで、自己尊重感をより育むことができます。
考えても整理がつかない、物事がうまくいかないなどの場合は、自分の「根っこ」にある気持ちを話し(放し)て楽になりましょう。
「こころの健康相談」(担当…さわやか健康課)
・毎月1回13時30分~(予約制)
「子育て相談室」(担当…子育て支援センターひまはぴ)
・毎月2回13時~(予約制)
周りから見た「いい人」よりも、私が思う「幸せな自分」をめざして自分を好きになりましょう。
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