◆太田地区(9月19日(木))
意見:テニスコートの利用料が高いと感じています。ただ単に受益者から負担を取れば良いというものではなく、近隣自治体との整合性も踏まえ、太子町の使用料が著しく高くならないようにしてほしいと思います。
答:町公共施設の使用料については、物価変動や消費税率の改定がある中でも一部を除き据え置いてきたため、行財政改革の一環として見直しを進めています。
新たな使用料の設定にあたっては、行政サービスの性質分類に応じた受益者負担率を設定すること、近隣自治体との使用料の均衡を図ること、急激な負担増加を避けるための激変緩和措置を図ることを基本方針としています。町外の人の料金設定も含めて受益者負担を検討していきます。
意見:空き家の活用については、どのような進捗なのですか。また、政策のPRはどのようにされていますか。
答:令和4年の調査では町内には381戸の空き家があります。太子町全体の空き家率は3・4%であり、兵庫県の空き家率が13・6%であることから鑑みても、太子町は低い数値であるといえます。町としても空き家特区や、空き家に住んでいただける場合の改修費用の補助などを行っています。
また、空き家・空き地バンクや空き家セミナーを開催し、個人に対しても空き家相談なども実施していますので、ご要望がございましたらお申し出ください。
PRにつきましては、ホームページや広報などの外、納税通知書へのパンフレットの同封により、情報提供をしています。
意見:デジタル化推進による業務改革というものは、具体的にどのようなことをお考えでしょうか。
自治会は回覧や配布物という非常にアナログな仕事を担っていますが、その辺りのデジタル化を検討していただく必要があるのではないかと思います。
答:今後人口と職員数が減少していく中でも、デジタル技術活用により、現在と同等以上の行政サービスを皆さんに提供していくという取組です。
職員数の減少により、住民の皆さんに不便をかけないように、窓口から見えるフロントヤードだけではなく、バックヤードも精査しながら、業務の効率化に取り組んでいきます。
また、広報については、マチイロというアプリやホームページでも見ることができるため、できるだけ広報に情報を入れ込み、極力回覧を減らそうとしています。
今後は、本当に必要な情報を集約した上で、スマホなどを活用したデジタル化により、回覧に頼らない情報提供の検討も必要かと考えています。
◆龍田地区(9月20日(金))
意見:今年の4月から休園が決まった龍田幼稚園について、廃園の方向で話が進んでいると伺いましたが、その利活用はどうされるのでしょうか。
答:龍田幼稚園の活用についてですが、令和7年度は町有施設の改修工事に伴う代替施設として、各種行事を実施する予定となっています。令和8年度以降の利活用の方針につきましては現在検討中です。調整区域という特性上できることも限られていますが、幅広い世代の皆さんのご意見を参考に方針を決めていきたいと考えています。
意見:現在104人が在籍している龍田小学校ですが、転入がなければ、6年後には龍田小学校の全校生徒が37人となる計算です。地域コミュニティにとって小学校は必ず必要であると考えますが、今後、龍田小学校をどのようにしていくのでしょうか。
答:龍田小学校については、学区の再編や小規模を活かした取組を検討すべきとの意見をいただいています。学区の再編は各方面への調整の関係上困難であるため、最も有効であると考えているのは、小規模であることを活かした取組を進めていくということです。
運動や英語などの各分野に特化した特色のある教育を行い、他の小学校区から通うことができる小規模特認校が兵庫県下にもいくつかあり、我々も視察に伺う予定です。
一学年20人程度の規模を想定していて、学級経営をしやすく学習でも細かく手がゆき届くことに加え、さらに特色ある取組ができればと考えています。
意見:広坂では、下校中の子どもたちを公民館に招き入れることにしています。子供会の会長が保護者への連絡や活動の様子をLINEで配信するなど、気配りをしていただいたおかげで保護者にも受け入れていただき、高齢者との交流にもなっています。
広坂では、子どもの数が増えていて、「龍田小学校が好きだったから子どもを通わせたいと思っていたため、広坂に戻った」という声もありました。
答:公民館に地域の皆さんが居てくださり、子どもから高齢者の人までの交流の場が作られていること、龍田地区、広坂地区の素晴らしさを聞かせていただきました。SNSの活用方法によっては、親御さんの安心に繋がっていると思いますし、子供会活動の活性化という部分にも感謝の気持ちでいっぱいです。
今年のサマーフェスティバルにも参加させていただき、龍田地区の地域の皆さんに見守られているという絆の強さを感じたところです。そのような取組が他の地区でもできれば素晴らしいと感じます。龍田小学校だから帰ってきたいと言っていただける学校にできるようにしたいと思います。
◆まちづくりの集いを通して
町長から:
この度は今後のまちづくりについて貴重なご意見を賜り、ありがとうございました。
私が町長に就任したのは令和4年のことでしたが、太子町にとっては聖徳太子没後1400年の節目の年であり、次の1500年に向けての礎を築くため、令和5年度より行財政改革に取り組んできました。
行財政改革のキーワードは「持続可能なまちづくり」です。
全国的に人口減少と少子高齢化が進んでいますが、若い世代が多い太子町であっても例外ではなく、社会保障費や公共施設の老朽化に伴う更新費用の増加が見込まれる反面、現役世代の減少による税収の減少が予想されます。
町を取り巻く財政状況は厳しさを増す一途ですが、そのような中であってもデジタル化の推進や公共施設のコンパクト化、既存事業のスクラップアンドビルドなどに取り組むことにより、効率的な行政運営をめざし、未来の子ども達の瞳が輝き、あるいは高齢者の方々が本当に安心して過ごすことができる太子町の実現に取り組んでいく所存です。
太子町を良くしたいという思いは皆さんも同じであると思います。このまちづくりの集いをはじめ、折に触れて町民の皆さんのご意見をお伺いしたいと考えていますので、引き続き皆さんのご理解、ご協力をお願いいたします。
■地区ごとの概要
今回開催したまちづくりの集いの地区ごとの概要について、町ホームページに掲載しています。
問い合わせ:企画政策課
【電話】277-5998
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