■認知症バリアフリーの実現
認知症と診断されると、多くの人が「もう何もできない」と自信を失い、今までの仕事や楽しんでいた趣味を諦め、家にひきこもるようになります。家族など周囲も「認知症の人は何も分からないから」、「危ないから」と、できることさえも奪ってしまいがちです。こういった「認知症になったら何もできない」という思い込みや偏見を「認知症に対する心のバリア」といいます。
認知症になったからといって何も分からなくなる、何もできなくなるわけではありません。現在では、認知症であっても活躍している人が増えており、認知症の捉え方も大きく変わりつつあります。認知症による生活の困難さを抱えても、前向きに暮らしている人がたくさんいます。周囲が認知症に対する正しい理解を持ち、ちょっとした手助けをすれば、認知症の人も自分らしい生活を続けることが可能になるのです。
認知症の人が生活の中で支障を感じるとき、そこに社会のシステム、店舗や施設の設備、周囲の人の理解不足や偏見が「バリア」となっているのであれば、これを取り除き、認知症と共生するまちを作ることが望まれます。
認知症であってもなくても尊厳と希望を持って共に生きていける社会の実現をめざして、生活のあらゆる場面で障壁(バリア)を減らしていく「認知症バリアフリー」の取組が求められています。
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