■太田小学校 校長 谷口治
▼いのち輝き 個が光るともにたくましく成長する 太田っ子の育成
新型コロナウイルス感染症が5類へと移行した本年度、本校はさまざまな行事を見直し、必要と考えるものは積極的に実施してきました。授業中のグループ討議を活性化し、音楽学習発表会での歌唱など、さまざまな行事を意欲的に行うことで、学校にさらなる活気が生まれました。この活気を大規模校の利点に取り入れながら、確かな学力の育成と、自他の命や人権を大切にできる豊かな心の育成に取り組みました。
○取組の成果と課題
(1)「分かる・楽しい」授業の創造
本年度は特に、「自己表現力を高め、思いを豊かに表現し、的確に理解する力を養う児童の育成」をテーマに、講師を招聘し授業研究を行ったり、職員同士で授業を自主的に見合ったりしながら、職員研修に努めました。また、ICTを効果的に活用し、集めた情報を整理するツールとして活用したり、タブレット上で互いの意見を協働的にまとめたりすることにより、積極的に情報活用能力の育成を図りました。
(2)「豊かな心」の育成
普段から、特別の教科「道徳」の時間を大切にし、人としての生き方について考えを深めたり、総合的な学習の時間にも人権課題を設定し、自他の大切さを認める心を育む取組を行ったりしています。また、自然学校をはじめとするさまざまな体験活動・学校行事を通して、子どもたちが仲間と協力することの素晴らしさを実感するなど、全ての教育活動を通して、思いやりや感謝の心を育むよう努めました。
(3)「健やかな体」の育成
本年度、水泳やマラソン大会前の駆け足については、コロナ前の形に戻して行いました。ただ、水泳についてはコロナ禍の影響が大きかったため、水に慣れることから始め、徐々に泳力につないでいくようにしました。また、食育については、昼の給食委員会の放送に加え、正しい知識と望ましい食習慣が身につくようプレゼンで紹介する、「ちょこっと食育」に力を入れました。
主な取組:
・わかる授業の創造とICTの積極的活用
・自他の命や人権を大切にした道徳・人権教育
・自らを鍛えることによる健やかな体の育成
■石海小学校 校長 久保田昌之
▼心豊かで自立して、夢や志の実現に努力する児童の育成
本年度も、新型コロナウイルス感染症をはじめ、さまざまな感染症が流行しました。そのような状況下においても、感染予防対策を講じ、子どもたち一人一人に寄り添い、学びを止めない情熱と愛情をもって教育活動を進めてきました。大きな行事も無事に終えることができ、子どもたちは一回りも二回りも成長することができました。
○取組の成果と課題
(1)確かな学力の育成
「系統性を重視し、児童のつまずきの解消を取り入れた授業づくり」を研修テーマに設定し、一人一回研究授業を行い、教職員の専門性と実践的指導力の向上を図りました。また、道徳科は、関西福祉大学の新川靖教授、外国語科は、兵庫教育大学大学院の吉田達弘教授を講師として招聘し、学び方や内容の系統性を意識した授業づくりについて研修を深めました。
(2)ICTを活用した学びの推進
ICTの特性を生かした学びの充実を図るために、AIドリルや教育用クラウドサービス、Web会議システムなどを活用し、個々の児童に応じた個別最適な学びや友達と学び合う協働的な学びに取り組みました。また、ネットトラブルを防止するために、保護者や関係機関とも連携してSNS研修会を開催しました。
(3)本物にふれる感動体験
地域の皆さんに協力いただき、「大豆栽培」、「太子みそづくり」、「豆腐づくり」に挑戦したり、「沖代遺跡」を見学したりして、「ふるさと石海」の魅力を発見しました。また、ミュージカル「シンドバットの大冒険」、オーケストラ演奏など、優れた文化芸術を鑑賞・体験し、本物にふれ、すばらしいものに感動する心を培いました。
主な取組:
・系統性を重視した授業づくり
・ICT機器の効果的な活用
・本物にふれる体験活動
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