■男女共同参画社会の実現に向けて
「ジェンダーギャップ指数」という言葉を聞いたことはありますか。これは、男女共同参画に関する国際的な指数のことで、日本は、2023年の調査で、世界146か国中、125位でした。これは、調査開始以来、過去最低の順位です。特に労働と政治に関する分野のポイントが低くなっています。つまり、男女の格差が大きく、女性の人権が守られていない状況があるということです。
家族の姿も女性の生き方も多様化する中、人生100年時代を迎え、長い人生の中で女性が経済的困窮に陥ることなく、尊厳と誇りをもって人生を送ることができるよう、現在、さまざまな法律や施策の整備がなされています。さらに、女性の生き方の多様化とともに男性の生き方も多様化していることを念頭においた政策が必要となっています。
本町では、平成16年に「太子町男女共同参画プラン」を策定し、さまざまな取組を行ってきました。そして、これらの取組を確実に継承するとともに昨今の社会情勢を踏まえ、今回、新たに「第5次太子町男女共同参画プラン」がスタートします。全ての人が性別に関係なく、職場や家族において「新しいあり方」を見つけることにより、あらゆる面で自立し、それぞれが責任を分かち合う対等なパートナーシップが確立でき、一人一人が豊かな充実した生活を送ることができる社会の実現をめざしています。
そのような社会の実現に向け、まずは「知る」ことが第一歩となります。ぜひ、「第5次太子町男女共同参画プラン」を手にとっていただきたいと思います。そして、正しい知識を身に付けることによって、日常生活の中でおかしなことや不合理なことに出会ったときに、「不適切にもほどがある」と気付けるようになるのではないかと思います。
社会に現存する固定的な性別役割分担意識をなくしていくとともに、ワーク・ライフ・バランスの充実を図っていき、男女の人権が尊重される社会を一人一人の手でつくりあげていきたいですね。
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