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健康ダイアリー はじめよう!がんを遠ざける新・健康習慣

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兵庫県太子町

日本人の2人に1人が一生のうち一度はなるといわれている、がん。
「がんは遺伝や体質によるから予防はできない…」健康ダイアリーと思っていませんか。実は、運動をはじめとする生活習慣の改善によって、多くのがんは予防できます。今回は、そのポイントをご紹介します。

◆日本人のためのがん予防法(5+1)
がんはまだ研究途中のことが多く、さまざまな原因が考えられています。はっきりした原因がなくてもがんになる場合や、遺伝が要因となる場合もあります。しかし、男性の43%、女性の25%は生活習慣および感染が原因となっていることが分かっています。言い換えれば、私たちは努力によってがんのリスクは下げることができるのです。
日本人のがんの予防には、「禁煙」、「節酒」、「食生活」、「身体活動」、「適正体重の維持」の5つの改善可能な生活習慣に「感染の検査」を加えた6つの項目が大切です。

▽生活習慣1「禁煙し、受動喫煙にも気を付けて」
たばこを吸う人は吸わない人に比べて何らかのがんになるリスクが約1.5倍になります。肺がん、食道がん、すい臓がん、胃がん、大腸がん、肝細胞がん、子宮頸がん、膀胱がんなど、多くのがんにたばこが関連しています。受動喫煙にも気を付けましょう。

▽生活習慣2「健康に配慮した飲酒を心がけましょう」
アルコールは肝細胞がん、食道がん、大腸がんの原因になり、女性では乳がんにも影響するとされています。自分に合った飲酒量を決め、お酒との付き合い方を見直してみましょう。

▽生活習慣3「食生活を3つのポイントから見直しましょう」
バランスの良い食事も大切です。「塩分や塩辛い食品の取りすぎ」、「野菜や果物を取らない」、「熱すぎる飲み物や食べ物を取ること」は、がんの原因になることが分かっています。この3つのポイントを改善すると、胃がん、食道がんのリスクが低くなります。

▽生活習慣4「身体を動かす」
乳がんと大腸がんにおいては体を動かす量が多い人ほどリスクが低下します。
自分の体力に合わせ、普段の生活の中で、無理のない程度にできるだけ動くようにしましょう。例えば、エスカレーターを使わず階段を上るなど、こまめに体を動かす時間を増やし、続けることで、がんだけでなく心疾患のリスクも低くなります。

▽生活習慣5「自分の適正体重を維持しましょう」
がんを含む病気による死亡リスクは、太りすぎでも痩せすぎでも高くなることが分かっています。
日頃から太りすぎにも痩せすぎにも気を付けて、適正体重を維持しましょう。適正体重の目安としては、肥満度を表す数値「BMI」が参考になります。男性は21~27、女性は21~25の範囲になるように体重管理をしていきましょう。
〈BMI値の計算法〉体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))=BMI

▽生活習慣6「感染症の検査を受ける」
日本人のがんの原因として、女性では一番多く、男性では二番目に多いのが感染です。感染したからといって、そのままがんになるわけではありませんが、感染がわかった段階で適切な対応をとることが、がんの予防につながることもあります。自覚症状がない場合でも、検査を受けておくと安心です。

6つの健康習慣を実践することでがんリスクはほぼ半減します。出来そうなことから取り組み、一つでも多くの健康習慣を身に付けていきましょう。さらに、早く見つけることでがんは9割が治ります。がん検診で、がんの早期発見に努めましょう。

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