特集「みんなの給食」(3)

3／32

●特別栽培米“ちくさの舞”を生産　「地域に誇りを持って」
田住学(たずみまなぶ)さん(農家・千種町)
千種町は標高が高く夜の気温が低いこともあり、稲へのストレスは小さく、お米の生産に適した地域です。
さらに特別栽培米は化学肥料や農薬を抑えたお米です。子どもたちにはおいしいお米がとれる地域に誇りを持ってもらいたいです。

●小松菜、カブを栽培　「野菜を食べる習慣を」
山本悠生(やまもとはるき)さん(山本農園・一宮町)
年々、気候が変動している中で、1年を通して安定した栽培ができるように、日々、病害虫や水やりには気をつけています。今、日本人の野菜摂取量が減ってきているので、子どもたちには給食を通して、野菜を食べる習慣を身に付けてほしいです。

■子どもたちの声
おいしい給食を食べて育つ宍粟の子どもたち。
みんなの声を聞いてみました。
※千種高校は県内の全日制高校で唯一、給食がある学校です。

○好きなメニューはグラタン　給食がモチベーションに
千種高校2年　平瀬悠樺(ひらせはるか)さん
給食で好きなものが出ればその日のモチベーションになる。栄養もきちんと考えてくれて、味付けもちょうどいい。いろんなメニューがあるので毎日飽きずに食べられます。

○好きなメニューはカレー　作ってくれて感謝
一宮南中学校3年　上山珠稟(うえやましゅり)さん
給食のカレーは具材が多く、お米もとてもおいしい。給食を食べるとお昼からの勉強や運動も頑張れます。毎日、苦労して作ってくれるみなさんに感謝しています。

○好きなメニューはごはん　宍粟の給食は温かい
波賀中学校1年　尾前颯志(おまえそうし)さん
小学4年生になるまで別の市に住んでいて、そこでの給食は冷めているときがあったけど、宍粟の給食はいつも温かくて味もしっかりしている。毎回おかわりしています。

○好きなメニューは焼肉　嫌いなものが好きに
蔦沢小学校5年　横野新(よこのあらた)さん
小学校に入るまではナスが嫌いだったけど、給食で食べているとだんだん好きになっていった。家の仕事(大工)を手伝えるようにたくさん食べて体力をつけたい。

○好きなメニューは焼肉　外国料理が楽しい
蔦沢小学校5年　伊野快璃(いのかいり)さん
ふだんは嫌いな食べ物も、給食の味付けならおいしく食べられる。スペイン、ブラジルとか外国の料理もいっぱいあって楽しい。毎日残さず食べて大きくなりたい。

■生産者の思い
○しょうゆこうじ、塩こうじ、甘酒を製造「発酵食で体も心も健やかに」
横治雅則(よこじまさのり)さん　ふよみさん夫妻(横治糀(こうじ)店・山崎町)
お店は明治17年の創業です。私も小さい頃から糀を使った発酵食品を食べて育ちました。その味は大人になった今でも体にしみついています。今の子どもたちにも同じように味わってもらい、体も心も健やかに育ってほしいです。(雅則さん談)

■調理員さん、活躍中!
市内には3つの給食センターがあり、調理員さんたちが1日約3000食の給食を作っています。

「スタッフ募集中!」

○山崎学校給食センター
従業員：30人
1日に作る量：約2000食
【電話】63-0081

○一宮波賀学校給食センター
従業員：21人
1日に作る量：約800食
【電話】72-0345

○ちくさ学校給食センター
従業員：10人
1日に作る量：約300食
【電話】76-8181