今年度、市が取り組んできた事業の成果を一部紹介します。
■キエーロ普及事業
◇生ごみ処理器「キエーロ」市内で59基が活躍中
キエーロは土の中にいる微生物の働きを利用して、生ごみを分解する容器です。市では“宍粟版”として、材料に宍粟材を活用したキエーロの普及に取り組んでいます。今年度は親子ほか一般向け作製講座の実施や市内就労支援施設での購入に対する費用補助で計59基のキエーロを普及させました。
来年度も生ごみの削減に向け、さらなる普及を図ります。また、地元材に触れる機会とすることで、木育も広げていきます。
・作製講座は全9回実施!
■発酵のまち推進事業
◇小学校でみそ作り体験 酒粕フェアも
“発酵のふるさと宍粟”ならではの取り組みとして、市内8つの小学校の3年生にみそ作りを体験してもらいました。一部の学校では原料の大豆の栽培からとなる、種まき、苗植え、そして収穫、脱穀、仕込みといった一連の作業を体験。子どもの頃から発酵文化を身近に感じてもらう機会としました。
また、地元の発酵食を観光客にPRする「しそう酒粕(さけかす)フェア」を開催。市内の飲食店など19店舗が参加し、11月から約3か月間、各店舗で独自の発酵メニューを提供しました。
2つの事業は来年度も計画しています。
◇みそを仕込んだ児童らの感想
・手で作るのがこんなに大変だとは知らなかった。
・できあがったら、家族にみそ汁を作ってあげたい。
・酒粕フェア 11月3日~1月28日開催しました!
◆Another~関連事業~
発酵に関する料理教室や講演会の開催、甘酒「にわの糀(はな)」を使ったPR
■後世に伝えるふるさと風景展
◇風景写真・絵画95点 宍粟の魅力を再発見
宍粟の「歴史・文化」や「人の営み」、「生業」、「里山」、「季節」など、一人ひとりが思い描く風景の写真や絵画、その風景に対する想い(コメント)を募集。2月末時点で95点の応募があり、市役所市民ロビーで、音声ガイド付きのデジタル写真展を実施したほか、市公式サイトやSNS(インスタグラム)でも紹介しています。宍粟の風景を市内外へ発信し、「後世に残していきたい魅力」の再発見や来訪者へのPRにつなげました。なお、作品は3月31日まで募集しています。
・デジタル写真展は現在も市役所で開催中!
◇風景展の作品もちょこっと紹介
※詳しくは本紙をご覧ください。
■山村活性化支援交付金事業
◇コメのブランド化 新たに「みかたの舞」
昨年度に続き、JAハリマや市内農家と連携し、化学肥料および農薬を抑えた特別栽培米「ちくさの舞」の生産に取り組んだほか、一宮町でも同様の栽培方法で「みかたの舞」の生産を開始。市北部のコメのブランド化を促進しました。また、これらのコメは地元の高校や小中学校、認定こども園・幼稚園の給食にも提供。子どもたちへの食育を推進しました。
・みかたの舞 三方・繁盛地区で生産開始!
◇「ちくさの舞」「みかたの舞」の特徴
・化学肥料の窒素成分と化学合成農薬成分が兵庫県基準の2分の1以下
・ネオニコチノイド系農薬不使用
・堆肥を積極的に活用した「環境保全型農業」
・残留農薬が国基準の10分の1以下
・「ひょうご安心ブランド」の認証食品
◆Another~関連事業~
黒大豆栽培の省力化、小豆や山椒の加工品開発
市内産小麦確保に向けた実証栽培
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