■質問調査の結果 運動への意欲は高い
質問紙調査による「運動やスポーツをすることが好きな子どもの割合」は、小中学校ともに全国より高い結果となりました(グラフ2参照)。
中学校男子、小学校では前年度より「好き」「やや好き」と答えた子どもの割合が増えています。中学校女子では、その割合はわずかに減少しましたが、結果からは多くの子どもたちが運動やスポーツを楽しんでいることがわかります。
また、「体育の授業は楽しい」「体育の授業では、進んで学習に参加している」「体育の授業や体力の向上に、自分なりの目標を立てている」という質問に対して、肯定的な回答をした児童生徒の割合も全国平均を上回っていました。運動に対する意欲と体力には関係性がみられ、運動に積極的に取り組む児童生徒ほど、実技調査の結果が高くなっています。
◆グラフ2 質問調査の結果
Q.運動やスポーツをすることは好きですか?
▽小5男子
▽小5女子
▽中2男子
▽中2女子
■体力アップにつながる宍粟の学校での取り組み
◇しーたんチャレンジで柔軟性を改善
実技調査の結果から、学校ごとに明らかになった課題を改善するために授業や休み時間を活用して「しーたんチャレンジ」に取り組んでいます。
例えば、柔軟性をよくするために、準備運動にペアでのストレッチを取り入れ、継続して行ったことで、半年間で長座体前屈の記録が実技調査の結果より7ポイント程度上昇した事例もあります。
子どもたちが継続的にしーたんチャレンジに取り組むことで、課題である柔軟性など、運動能力の向上につなげていきます。
◇“小中一貫”を生かした教育
小中合同体育を定期的に行うことで、小学生は中学生に動きのポイントを教えてもらい、時には手本にしながら運動を行っています。また、交流の場として合同の運動会やマラソン大会を開催している学校もあります。
体育の小中交流を行うことで、教員どうしが指導方法を学び合い、カリキュラムの交流を通じて、一貫性のある教育にもつながっています。
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