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ごみ収集等手数料のあり方を考える 手数料の負担とごみの減量化

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兵庫県宍粟市

宍粟市では平成26年度から、ごみ袋の料金をごみ処理の手数料として取り扱っています。この手数料はごみ処理経費に活用していますが、経費の不足部分は市の一般財源(税金等)で負担し、その負担が家庭ごみ収集委託料などの増加のために増え続けている状況にあります。市では、ごみ収集等手数料の見直しを検討しており、今月号では、現在の手数料負担の状況を踏まえて考えます。

■手数料と経費の状況は
にしはりまクリーンセンター(佐用町)が供用を開始した平成25年度以降の手数料収入(平成25年度は販売代金)と家庭ごみ収集業務の委託料は下図のように推移しています。

▽図 手数料と委託料の推移

図を見ると、手数料収入に大きな変化がない一方で、家庭ごみ収集の経費が増加し続けていることがわかります。増加の要因としては、原油高や人件費の高騰、消費税率の改定などが影響しています。

■現在の手数料負担額は
市の指定ごみ袋は現在、20枚入りのもやすごみ袋(大)であれば税込506円で購入でき、1枚あたりに換算すると25.3円となります。家庭でもやすごみ袋を1袋出したときに「ごみ処理手数料」としてこの金額を負担していることになります。
同様に、もやすごみ袋(小)と、もやさないごみ袋は1袋あたり20.9円、粗大ごみシールは1つ出すのに20.9円の手数料を負担しています。

■ごみの減量化へ
宍粟市発足より前から、もやすごみ袋(大)の料金は1枚25円(20枚入り500円)で、令和5年度に消費税額を明確にするインボイス制度を導入したことで、わずかに変化はあったものの20年以上にわたってほぼ同じ料金となっています。
全国的にみると、指定袋そのものがない自治体から、住民のごみを出す量に応じた自己負担をできるだけ多く求め、ごみ処理経費に充てる自治体までさまざまな自治体があります。分別によるリサイクルの推進や、もやすごみの4分の1を占める生ごみの減量化などに取り組むことはもちろん、市民生活への影響を抑えながら、ごみの総量を減らし経費の削減につながるバランスのとれた手数料の設定が必要となります。

問合せ:生活衛生課
【電話】63-3506

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