文字サイズ
自治体の皆さまへ

自分らしく生きるために 終活(しゅうかつ)

1/31

兵庫県宍粟市

「終活」という言葉を知っていますか。終活は「人生の終わりについて考える活動」を略した造語で、人生の最期を迎えるための準備のことです。
終活にはさまざまなメリットがあり、医療や介護、葬儀や相続などの手続きで家族の負担軽減につながるほか、自身の人生を見つめ直し、家族や友人など大切な人とコミュニケーションをとったり、やり残したことをリストアップして挑戦したりすることで残りの人生を自分らしく前向きに生きることができます。
「まだ先のこと」と思ってしまうかもしれませんが、だれしも人生の終わりを迎えます。市では、終活を始める際の手助けとして、終活に関係する内容をまとめた「宍粟市版エンディングノート」を作成し、希望する市民に配布しています。これを機会に、人生の最期まで自分らしく生きるために、終活について考えてみませんか。

■「終活」4つのメリット
1.家族などの負担が減る
自分の希望を書き残していれば、延命治療や介護ケアの判断、葬儀の手配など、さまざまな手続きで家族の負担を減らすことができます。

2.人生のふり返りと目標設定
これまで培ってきた人間関係や自分の人生を振り返り、新たな目標や夢に向けて、より充実した生活を送るきっかけとなります。

3.家族とのコミュニケーション強化
自分の希望や価値観を家族と共有する機会が増えます。家族も“その時”のことを考える時間が生まれ、お互いの絆が深まるきっかけとなります。

4.財産や身の回りの整理
財産や重要な書類を整理することで相続などの手続きがスムーズに進められます。また、不必要な物品を整理することで、生活環境の改善にもつながります。

◆何から始める? 書いてみよう エンディングノート
終活にはこれといった決まりや順序はありませんが、「終活」を始める際に、最初に取り組みやすいのがエンディングノートの作成といわれています。遺言書と違って法的な拘束力はなく、いつでも書き直しができるので、自分の気持ちや希望を気軽に書けることがその理由です。すべての項目に記入する必要はなく、書けるところから少しずつまとめていくことができます。
宍粟市版エンディングノートは市役所北庁舎、各市民局、エーガイヤちくさでもらえます。

問い合わせは福祉相談課地域包括支援係(【電話】63-3167)まで。

▽終活について市の担当者に聞きました
福祉相談課
主事 寺本有輝也(てらもとゆきや)

Q:終活を行う理由は?
A:終活には、「これが正解」というものはありません。あくまでも最期まで「自分らしく」生きるためのものです。また、遺された家族の負担を減らすものでもあります。ご自身が亡くなったあとに大切な家族が困ったり、もめたりするのは悲しいものです。ご自身の想いをカタチにして残すことが大切です。

Q:終活をはじめるタイミングは?
A:誰にでも必ず訪れる臨終のとき。それはずっと先のことかもしれませんし、突然やって来るかもしれません。入院や命に関わる重病や事故は年齢に関わらず誰にでも起こり得ます。終活を始める時期に早すぎるということはありません。体力や判断力、気力があるうちから始めましょう。まずはエンディングノートを活用してみてはいかがでしょうか。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU