自治会やまちづくり協議会(以下、まち協)で、仕事や趣味で培ったスキルを生かして地域活動に参加する人たちがいます。
それぞれの「得意」を生かし、自分たちの住むまちで生き生きと活動する市民を取材しました。
■自治会とは
皆さんにとって最も身近な地域の集まりで、市内には275(※)の自治会があります。安全・安心に暮らせるよう、地域の課題解決に取り組んでいます。
活動例:災害時の各種連携、見守り、環境美化
困りごとがあったときや災害が起こったとき、頼りになるのは身近なつながりです。ぜひ自治会にご加入ください。
※令和6年9月時点
◇南売布住宅自治会の個人の得意を生かす体制作り
舛田(ますだ)摩利子 会長
自治会離れの原因についてアンケートをしたところ、「文章を書くことが苦手なのに書記になった」など、苦手な仕事を任された役員から活動を負担に感じる声もあり、自治会活動を敬遠する要因の一つになっていることが分かりました。
そこで、イベントを開催する際に役員などには参加を強制せず「楽しくやれる人にやってもらおう」と広くスタッフを募ったところ、器用な手先でフォトスポットやグッズを作ってくれる人、高い調整力で進行してくれる人などが集まり、おのおのが得意なことを生かしてイベントは大成功!他にも地域内にさまざまな「得意」を持った人が溢れていることに気が付き、適材適所を意識した体制作りに取り組むようになりました。
他人と比較するのではなく、自分が苦痛を感じず楽しんで取り組めることこそが、その人の「得意」「才能」だと思っています。「しんどい」ではなく「楽しい」と前向きに感じられる自治会でありたいと考えています。
■まち協とは
自治会やPTA、民生・児童委員などの団体、個人がつながり、地域の特色を生かしながら、まちをより良くする活動を行っています。「〇〇まちづくり協議会」や「コミュニティ〇〇」などの名称で、おおむね小学校区ごとに20団体あります。
「あなたもまち協の一員です!詳しくは本紙二次元コードを見てね」
◇草木に詳しい
中山桜台自治会
竹本 貞雄さん
「地域に溶け込めたのは自治会活動のおかげ」
趣味で受講していた造園講座や、定年退職後に造園業界で働いていた経験を生かして、地域の草木の手入れをしています。自治会ボランティアに参加し、草木に関する知識を重宝されたことがきっかけで、25年以上活動を続けています。
木や草花のちょっとした知識や経験でも、皆さんから頼りにしてもらえるのがとてもうれしいです。市外から引っ越してきた私が地域に溶け込めたのは、得意を生かす場所があったからだと思っています。今後も円滑に世代交代を進め、地域活動が長く続いていくことを願っています。
◇歴史が好き
長尾地区まちづくり協議会
足立 忠男さん
「やりがいは楽しみにしてくれる人の笑顔」
地域の歴史に興味があり、図書館に通って資料集めなどをしていたところ、所属するまち協からの依頼で、「長尾歴史散歩・ぽかぽかの会」を立ち上げることになりました。週に一度、地域の歴史の勉強会や、現地見学などをしています。
資料を作成するのは大変ですが、毎週会員が喜んで参加してくれるので、やりがいを感じています。また、世間話ができるのも楽しみの一つです。
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