意外と知らない体の話

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■帯状疱疹ワクチンを受けたことがありますか
◇帯状疱疹(ほうしん)とは
帯状疱疹とは、水疱瘡(ぼうそう)ウイルスが原因で起こる、体の左右どちらかに帯状の発疹が出る病気です。治った後も体内に潜伏し続け、加齢などで免疫機能が低下すると、再び活性化します。
成人の90%以上の体内に潜んでおり、80歳までに約3人に1人が発症すると言われています。発症のリスクは高血圧で約1.9倍、糖尿病で約2.4倍に高くなります。
皮膚症状は4～8週間くらいで治りますが、神経が傷つくことで治った後も痛みが残ることがあり、3カ月以上続くものを帯状疱疹後神経痛(PHN)と言います。
50歳以上で発症した人の約2割がPHNになるとも言われています。頭部～顔面に発症する場合があり、重症化すると失明などの重い後遺症が残る場合があります。

◇予防に効果的なワクチン接種
近年、予防効果が接種後1年で97.7%、10年で73.2%というワクチンが認可され、50歳以上の人の接種を推奨しています。ですが、1回2万円以上で2回接種が必要です。
令和6年4月1日～7年3月31日の接種については、1回のみ4,000円の助成を受けられるようになりました。この機会に接種を考えてみませんか。
効果や効能を考えると、なるべく早急に、肺炎球菌ワクチンのように定期接種になることを願っています。
(市医師会　小田垣正言)

問合せ：川西市医師会ホームページ
【HP】http://www.kawamed.or.jp/indexpc.html