■フレイル予防のために
○年齢とともに衰える筋肉
正しい知識を身に付け、筋力を維持しましょう
病気ではないが、年齢とともに体の働きや心が弱り、介護が必要になるリスクが高い状態を「フレイル(虚弱)」と言います。高齢化が進み、フレイル予防は注目されています。原因の一つは筋力の低下(サルコペニア)です。
筋肉は、年齢を重ねると自然に衰えていきます。70歳代では20歳代の4割程度に筋肉は減少。30~50歳代であまり運動をせずに過ごすと筋肉が急激に減る可能性があります。また、運動をしない食事制限のみのダイエットでも、脂肪とともに筋肉も減少してしまいます。
筋肉量の維持には、たんぱく質の摂取や適度な運動を定期的に行うことが大切です。肉、魚、卵など良質なたんぱく質を毎食欠かさないようにし(1食の目安量は手のひらサイズ)、中でもロイシンというアミノ酸を含む食材の使用が効果的です。
ロイシンを多く含むのは、鶏肉、牛肉、レバー、卵、タラ、マグロ、アジ、牛乳、チーズなど。肉と魚をバランスよく取り入れることもポイントです。エネルギーが不足すると、たんぱく質がエネルギー源として使われます。筋肉合成に使えるように、1日3食(1食量が少なくなる場合は、間食で補う)しっかりと食べるようにしましょう。
フレイルは適切な心掛けで予防・回復が可能です。食事と運動習慣を身に付け、筋力維持をめざしましょう。
○食育ピクトグラム
《4》太りすぎない やせすぎない
問合せ:保健センター
【電話】072-758-4721
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