■回復リハビリテーション病院について
回復期とは、急性期治療の後、病状が安定しはじめた発症・術後から1~2カ月後の状態をいいます。回復期に集中的なリハビリテーションを行うことは身体機能の改善に最も効果的です。
脳血管障害では最大6カ月、運動機能障害や廃用症候群などでは3カ月の決められた治療期間が設けられています。医師や看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、歯科衛生士、管理栄養士、放射線技師、介護士、医療ソーシャルワーカーといった多職種の職員がチームになって医療を提供し、定期的に治療効果を評価します。患者・家族・ケアマネジャーと相談して、在宅復帰をめざすのです。回復リハビリテーション病院では、一日当たり最大180分のリハビリテーションを毎日提供することが可能になります。
回復リハビリテーション病院の大きなメリットは起床時から就寝時まで、食事や着替え、歯磨きや整容、排せつ、服薬といった日常生活の動作そのものをリハビリと捉え、サポートが受けられることです。
退院後も介護保険を利用してのデイサービスや訪問リハビリテーションといったサービスや、医療機関での外来リハビリテーションを受けることもできます。
日本は少子高齢化が進み、高齢者が増えています。急性期治療後に、再び自立した生活ができるように高齢者を支援する回復リハビリテーション病院の役割はとても重要であると考えています。
(市医師会 柴田邦隆)
問合せ:川西市医師会ホームページ
【HP】http://www.kawamed.or.jp/indexpc.html
<この記事についてアンケートにご協力ください。>