多くの農業者が地域の農地を守ってくれている市川町。二人三脚で農業を営む高橋一仁(かずひと)さん(45)・麻倭子(まいこ)さん(37)夫妻に市川町の農業について話を伺いました。
◆高橋一仁さんにインタビュー
〔ご両親から思いを引き継ぐ〕
米農家をしている両親の影響で小さい頃から農業に携わっており、民間企業に勤めながら、田植えや稲刈りをしてきました。しかし両親も高齢になり、担い手がいないという問題に直面した際に、父母が守ってきたものを継承して一役立ちたいという思いから、10年前に仕事を辞め、農業で生活していくことを決意したんです。
〔農業の良さとは〕
民間企業で働いていた時よりも働きやすいですね。農業って自分で全てのスケジュールを決めるので時間に拘束されるような事は少ないんです。雨の日や、倒れそうなほど気温が高い日は休もうかなという風に自由に仕事しています。
〔農業に対しての思い〕
コシヒカリ・ヒノヒカリ・キヌヒカリを作っていますが、お客さんに「高橋くんの作ったお米美味しいで!」と言ってもらえると凄くやりがいを感じますし、農家やってて良かったなと思う瞬間です。
ただ今は市川町の農地を守ってくれている農家さんがいますが、若い世代の担い手が少ないですよね。おそらく農業を始めるというハードルが高いんだと思います。やる気のある人が気軽に始められる環境があれば良いんじゃないかなとも思います。
農家でもちゃんと稼げるし、生活ができるというモデルに自分自身なっていきたいですね。
◆高橋麻倭子さんにインタビュー
〔移住の経緯〕
今年の2月に主人と結婚する事になり、勤め先を辞めて市川町へ住むことになりました。違う場所で住む不安よりも主人の助けになりたいという思いの方が強かったと思います。
また、私の実家も農業をしており、田植えや、コンバインに乗る経験はあったので、農業を仕事にする不安は他の人より少なかったと思います。
〔本格的に農業を始めて〕
田植えがとても大変で、毎日無我夢中で仕事をこなしていました。ただSNSに籾(もみ)を運ぶ作業や田植えの様子をあげるのが新鮮で、何だかんだ楽しんでいます。
〔市川町での農業の良さ〕
市川町で農業をしていると、近所の方たちとの関わりが多く、出会うと手を挙げて挨拶してくださったり、とても溶け込みやすかったです。周りの環境に本当に感謝しています。
◆お二人に聞く 農業の未来について
「やっぱり農業って良いお仕事やな!という事をたくさんの世代に知ってもらいたいです。
また、農家さんは地域の人の支えあってこそなので、市川町の皆さんには、スポンサーのような目線で応援していただけると嬉しいです。」と笑顔で話されました。
◆がんばる農家さんは市川町の宝物
市川町の農地を守る農家さんを応援します!!
現在、高齢化や離農による担い手の減少、若者の農業離れなど、地域農業の厳しい環境は全国的な問題となっています。
このような状況のなか、市川町には、地域の農地を守っている、多くの「がんばる農家さん」がいます。農地を守ることは、地域を守ることにもつながります。
しかしながら、今まで農家さんの取組みや頑張りが地域の目に触れる機会が少なかったように思います。
そこで、農家さんの頑張りを可視化するとともに、地域・所有者(農地)・耕作者が三位一体となり、農業について考えるきっかけになればと思い、「農業者マップ」を作成しました。
この「農業者マップ」を、ぜひ地域農業の課題解決への第1歩としてご活用ください!(マップは地域振興課窓口で配布しています)
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