空き家の活用にご協力をお願いします(1)

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近年、全国的に移住ブームが巻き起こっており、田舎への移住希望者が増加しています。そのため、住居の需要は増えていますが、供給が追い付いていない状況です。
新温泉町への移住に興味があっても、住居がなく移住に踏み切れない方々もいます。
一方で、町内に点在する空き家は、管理して状態を維持することはできても、その多くは活用に至っていないのが現状です。地域に増え続けている空き家は、放置すると老朽化する一方ですが、住居や店舗としてうまく活かすことができれば、地域の活性化にもつながります。
お悩みの空き家をお持ちの方はぜひ空き家バンクに登録して、空き家を『管理する』から『活かす』へ変えてみませんか?

■広がる空き家問題
昨今、全国的に人口減少や高齢化が進み、それに伴う空き家の増加が問題となっていますが、新温泉町も例外ではありません。平成27年度に行われた全戸調査では、町内に466件の空き家があることが確認されましたが、現在ではさらに増加していると思われます。
空き家を放置すると、すぐに劣化が始まります。風通しが悪くなることで腐りやすくなったり、動物の住み処になったりと、さまざまな問題があります。さらに老朽化が進んだものは倒壊の恐れがあるなどの理由で危険空き家といわれ、近隣住民に迷惑がかかる可能性があります。

■空き家を探す移住者の声
新温泉町の地域活性化に尽力してくださっている移住者、諸寄在住の松山さんご家族にお話を聞きました。
松山さんは、空き家だった物件を活用して暮らしていますが、ゲストハウスをしたいという夢の実現のため、現在も空き家を探しています。
酒種酵母で作る米粉パンを作っていたり、自家珈琲焙煎や畑作業をしたりするなど新温泉町での生活を存分に楽しんでいます。また、狩猟免許を取得されるなどそれぞれの特技を活かし、『遊んで楽しいゲストハウス』を作るため、ご夫婦で奮闘中です。

Q.移住の理由は?
元々、田舎暮らしがしたかったので、海と山にアクセスが良く、自然の多いまちを探していました。
兵庫県内でいくつか移住先の候補地を見に行きましたが、母の出身地でもあり、少し知っていたこの町に実際に来てみて、「住みたいな」と思い、移住を決めました。
出身が夫婦それぞれ大阪と神戸なので、地元の友達にも来てもらいたいと思っています。諸寄の良いところを発信することで新温泉町に来てくれる人も増えると思っています。

Q.移住するのに困ったことは?
周りの人は皆さん良い人ばかりで、困ったことはほとんどありませんでしたが、住むところを探すのに苦労しました。
私たちは、移住先をこの町と決めていたので、住みながら良い地域を探したいと思っていました。
空き家バンクの物件も見ましたが、ほとんど売買物件しかなく、手頃な賃貸物件が少ないので大変でした。売買と賃貸の両方とも可能な物件があれば、「賃貸で住んでみて、気に入れば購入する」といった選択もできて、利用者にとってはありがたいのかなと思いました。
私たちは、運よく部屋や物件を貸してくださる方がいて住める場所が見つかりましたが、移住するまでに2年くらいかかりました。

Q.挑戦したいことがあると聞きました!
遊んで楽しい古民家ゲストハウスをやりたいと思っています。パンも作れるゲストハウスであったり、珈琲焙煎や畑などの自然と結びつけた体験型ゲストハウスなどを考えています。今は、そのための空き家物件を探しているところです。今後は、オンラインでパン教室をやりながら、新温泉町の良いところを諸寄から発信していきたいと思っています。

■空き家バンク制度
『空き家バンク』制度は、空き家物件を購入または賃貸を希望する方と、空き家を売却または賃貸したい人がそれぞれ登録し、条件に合った物件の情報を提供しやすくする制度です。

▽空き家バンクの仕組み

新温泉町では、平成28年度から『空き家バンク』制度を運用しており、新温泉町で暮らしたい方などの住まい探しのお手伝いをしています。現在(令和5年10月)までにおよそ89件の物件が登録され、43世帯が購入・賃貸しています。

現在、町内には居住や利用のできる物件の情報があまり出回っていません。空き家バンクを利用し、町内で転居をしたい方や町外からの転入を希望する方の住まいや店舗として、使わなくなったお家を利活用できるかもしれません。
ぜひ『空き家バンク』への物件登録をお願いします。
(※詳しくは本紙二次元コードからご覧ください。)

▽空き家物件の登録件数・成約件数