■新年度予算
令和6年度の予算が決まりました。一般会計が約132億円、特別会計と公営企業会計の合計が約92億円、総額約224億円となりました。重点事業として191件、その内、新規事業は25件、既存事業の拡充が21件、継続事業が145件です。
■主な目玉事業
大相撲浜坂場所の後援、温泉地域のケーブルテレビ民間移行、グループホーム開設、病児・病後児保育所の設置、通行止めになっている三尾~御崎間の林道整備、対田地区用水路・排水路整備、新規農業生産者スタートアップ支援、運送交通事業者支援金交付、居組漁港(海業)活性化事業、釜屋防波堤改修と釜屋橋の撤去、帯状疱疹ワクチン接種費一部助成、ユニバーサルツーリズム推進事業、自動販売機による特産品販売、スマホを利用した子育て支援アプリ、議会にタブレット導入、篠原無然偉人マンガ本作成、庁舎トイレ改修、まちづくり賞表彰などです。
■2つの道
国勢調査の結果をもとにした2050年の人口予測が発表され、新温泉町の人口は約53%減少する予測が出されました。東京など大都会を除き全国的な課題ですが、人口減少に対する市や町の解決方法として2つの道が考えられます。一つはコンパクトタウン構想と呼ばれる集落や施設をできる限り1か所にまとめる集約化です。もう一つは、雇用の場を増やし、子育て環境や住宅政策などを充実させて人口を減らさない政策をとる道です。一般論として、人が減るから施設などを集約する方法は当然のように思えます。どちらの道を選ぶべきか大きな問題です。判断材料は町の持つ魅力をどう考えるかです。新温泉町の潜在的魅力はどうでしょう。幸い新温泉町は「海・山・温泉人が輝く夢と温もりの里」と言われるように大きな魅力に溢れています。魅力を活かせば活性化につながります。縮小・集約に舵を取る町に人が集まるのでしょうか。魅力を感じるのでしょうか。私は地域の宝である子どもたちと地域資源に投資すべきと考えています。
■子育て環境の充実
令和6年度に力を入れていく子育て支援策は、「婚活事業の強化」、「結婚新生活支援住宅取得費などに最高60万円補助(制限あり)」、「不妊治療費助成」、「出産子育て応援として妊娠届時に5万円、誕生時に5万円+商品券5万円+紙おむつ9か月分の支給」、「1か月児健康診査費4千円助成」、「3才児以上の保育料・給食費無償化」、「スマホによる子育て支援アプリ導入」、「病児・病後児保育所の開設」、「学校給食の無償化」、「高校生までの医療費の所得制限撤廃」、「各種児童手当支給」、「浜坂高校支援策として浜高支援員の配置」、「バス通学定期代の3:4補助」、「浜坂高校台湾修学旅行の補助」、「小中学校に教育活動支援員の配置」、「不登校児童生徒支援員の配置」、「ニュージーランドの生徒との中学生海外交流事業の再開」など多くの支援策を打ち出しています。
新温泉町長 西村銀三
※「こちら町長室」の動画(CATV版)は、町ホームページでご覧いただけます。
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