ふるさとを愛し、地域の宝を守り育てるまちへ

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令和5年4月に町内すべての学校が、地域と学校が連携・協働する『コミュニティ・スクール』に移行し、子どもたちが地域とともに健やかに成長できる環境づくりを推進しています。
さらに『地域学校協働活動』と一体的に推進することで、子どもや地域の願いを踏まえながら学校運営を行い、地域と一体となった具体的な活動へとつなげます。

■コミュニティ・スクールが目指す未来
新温泉町コミュニティ・スクール連絡協議会会長(浜坂北小学校運営協議会会長)陣在清司さん
町内の小学校では、以前から総合的な学習の中でそれぞれの地域の特色ある取組をしていましたが、学校だけではどうしても限界がありました。子どもたちの学びの幅を広げ、新たなものを生み出すきっかけになるのが「コミュニティ・スクール」だと感じています。
学校運営協議会では、「子どもをど真ん中」に据えて、学校、地域、子どもの3者が一体となった学校づくりを進めています。新温泉町には教材となる豊かな自然、ヒト、モノがたくさんあり、それらの素晴らしさに触れることで子どもたちの「学欲(がくよく)」を向上させ、ふるさと愛を育む取組を実施しています。その際に力になるのが地域の方たち。地域の方たちとの関わり方はとても多様で、地域のみなさんが子どもたちを育て、学校をつくる一員として協力していただいています。
地域の中で笑顔あふれる子どもに触れ合うことで、大人も自然と笑顔になり元気をもらえる。それが地域の活性化につながると信じています。「コミュニティ・スクール」はそのような未来に向けて取り組み続けます。

■「地域」と「子ども」をつなぐ
地域学校協働活動推進委員(照来小学校地域コーディネーター)山本清孝さん
地域コーディネーターとして、地域と子どもたちをつなげる役割を担っています。学校の困りごとを聞き取り、地域の中でできることを見つけ、それらの手助けをしてくれる人を学校に紹介しています。また、子どもたちのふるさと学習にとどまらず、地域の方たちにも参加してもらえる活動も行っています。
子どもと地域の方が一緒になって照来地域を巡る「ぐるっと照来!スタンプラリー」では、集落の歴史・文化に触れることで、子どもたちには歴史・文化を発見してもらい、大人たちには地域の魅力を再認識してもらうきっかけになりました。このように「人と人とのつながり」のなかで「地域」と「子ども」がともに成長することを目指しています。

■本を通じて子どもたちと感動を共有浜坂東小学校図書ボランティア「お話レストランプラス」のみなさん浜坂東小学校で、平成20年から読み聞かせのボランティア活動をしており、コミュニティ・スクールに移行してからは、図書の整理や貸出も行っています。昨年度からは、図書室の飾り付けや展示方法を工夫することで、子どもが本に触れやすくなる環境づくりにも取り組んでいます。
より密接に関わるようになったことで、子どもや学校の雰囲気を読み取りながら、展示する本や読み聞かせの本を選ぶことができています。さらに、読み聞かせでの子どもたちの受け取り方も変化し、自然と出る感想も豊かなものになりました。本を通じて感動を共有できているように感じられ、自分たちも楽しんで活動を続けています。
本を通じて、子どもたちには幸せになってもらいたいですね。

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