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新温泉町文化会館だより

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兵庫県新温泉町

■文化会館の役割
文化会館は、昭和53年に設立され、同和問題解決のための地域の拠点施設としてスタートしました。現在では、同和問題をはじめとする様々な人権課題の解決を目指し、人権啓発活動や人権学習会、住民交流会などに取り組んでいます。町民一人ひとりが、お互いの人権を尊重することが普通にできるまちづくりを目指しています。

■『令和6年度文化会館教養教室講座開講式』
文化会館では、住民交流を目的として教養講座教室を開設していますが、今年度は、「着付け教室」、「焙煎珈琲教室」、「料理教室」、「茶道教室」、「生花教室」、「つまみ細工教室」の全6教室を開講します。
文化会館の教養講座教室は公民館が実施している公民館講座とは目的が異なります。
公民館講座は、公民館という社会教育機関において、教養の向上、健康の増進、情操の純化を図るとともに、生活文化の振興と社会福祉の増進に寄与することを目的としていますが、文化会館教養講座教室は、人権啓発のための住民交流の拠点としての文化会館において、各種講座を通して住民交流を図りながら人権課題の解決に資することを目的としています。
今年度の開講式は4月5日(金)に開催しました。着付け教室8名、つまみ細工教室10名、料理教室8名、生け花教室9名、茶道教室8名、焙煎珈琲教室12名の計55名に参加いただきました。
開講式では文化会館での教室講座の意義を全員で確認した後、人権啓発ビデオ『人権入門~日常から考える10のヒント』を視聴するとともに、今年度の各教室の年間スケジュールを決定しました。

▽啓発ビデオの内容
このビデオは日常生活の中に潜んでいる様々な人権課題をとりあげています。
「相手の立場で考える」、「社会の常識を疑う」、「家族サービスって何?」、「人間外見だけでは」、「それはセクハラです」、「男のくせに女だてらに」、「外国人のイメージ」、「肩書って何?」、「長男の役割」、「アサーティブな対応」の10のテーマで構成されています。日常的に私たちが何気なく使っている言葉の中に多く潜んでいる相手の人権を脅かしている言動があることに気づかされた学習会でした。

■偏見と差別意識
海に浮かぶ氷山は、水面上にあらわれている部分はごく一部であり、ほとんどの部分は水面下に沈んでいます。私たちの身の回りにある様々な人権課題は、ちょうど氷山の一角として水面上にあらわれている部分といえます。水面上の個々の問題を解決するためには、暖かい海水が水面下の氷を溶かしていくように、私たちのくらしのなかで人を思いやり、大切にし、お互いを認めあえるような暖かい人間関係を育み、心のつながりを持つことが必要です。
同和問題(部落差別)やインターネットによる人権侵害、女性蔑視、子どもや高齢者への虐待、障害のある人や外国人などに対する偏見、LGBT問題などの実に様々な人権課題が山積し、それらの人権課題の根底には『偏見と差別意識』があります。
一つの課題について正しく理解し、気づき、具体的に行動していくことは、他の課題についても理解を深めることにつながります。私たち一人ひとりが、これらの問題を決して他人事とせず、自分自身のこととして受け止め、向き合う姿勢が極めて大切です。
参照:兵庫県・兵庫県人権啓発協会人権啓発テキスト

問合せ:新温泉町文化会館
【電話】82- 3328

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