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こちら町長室

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兵庫県新温泉町

■町の人口 令和6年6月号
国勢調査の結果をもとにした2050年の人口予測が発表され、新温泉町の人口は53・4%減少し6202人減少する予測が出されました。
兵庫県には市が29、町が12の計41の市町があります。香美町に次ぐ2番目の減少率の予測です。

▽消滅の可能性
「人口戦略会議」は、全国1729自治体の内、消滅可能自治体が744と全体の約40%に及ぶという発表をしました。兵庫県では41市町の内13の市町が消滅可能自治体に指摘されました。一方で、100年後も若年女性が多く残る自立持続可能性自治体は65、東京のように人口流入は多いが出生率が低い自治体が25、それらに該当しないが895でした。

▽消滅は町の判断
自治体は合併によって消滅することがありますが、全国には500人や2000人の町村は多く存在し、合併しない限り消滅することはありません。

▽女性の人口
新温泉町の人口は、平成17年10月の1万7467人から今年4月1日現在1万2263人で5204人、率で約30%減りました。
2050年には20才から39才の女性の人口が71・8%減少すると予想されています。県下で1番の減少率です。
新温泉町の20才から39才の国勢調査による女性の人口は、平成17年10月が1447人、令和2年10月は671人減り776人となり、率で46・4%減りました。2050年に予測通り71・8%減ると218人になります。

▽多い独身者
これまで、人口減少対策として学校給食の無償化など子育て環境の充実や移住定住に力を入れてきました。しかし、人口は減り続けています。合併した平成17年度は赤ちゃんが126人、令和5年度は50人産まれました。結婚は、平成17年度は85組、令和5年度は13組と大きく減りました。20才から50才の女性の約3人に1人が独身、男性の約2人に1人が独身です。

▽鍵は雇用の場
令和3年度に実施した高校生アンケートによると、将来故郷にUターンしたいと思う生徒の割合は38・7%、Uターンしたくないは11・7%、分からないが48・3%でした。
卒業後、進学や就職で多くの人が町を離れますが、一度離れるとなかなか故郷に戻ってきません。家庭の事情で戻りたい人もいますが、希望する仕事がないなどの理由でUターンを諦めている人が多いことが伺えます。「人口戦略会議」は、これまで各自治体はこどもの医療費の無償化など子育て環境の充実を図ってきたが、これからは若者の雇用の場の創出が必要だと指摘しています。

▽プロジェクトチーム
県下一の人口減少率から脱却するため、プロジェクトチームを立ち上げることにしました。持続可能な町にするために、人口減少対策にさらに力を入れます。メンバーは10人、女性は半数を予定し、女性の好むまち、女性が住みたいまちはどうあるべきかなど検討します。
また、今年度のまちづくり懇談会は人口減少をテーマに開催を予定しています。皆さんのご参加をお待ちしています。

新温泉町長 西村銀三

※「こちら町長室」の動画(CATV版)は、町ホームページでご覧いただけます。

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