山本真氏が、5月10日に町議会の同意を得て、同日教育長に就任しました。
■「教育構想」の確実な推進と、伝統文化・財産を生かした価値の創造
この度、教育長に就任しました山本真です。
新温泉町の教育が確実に前に進み、子どもたちが健やかに成長していくために、令和6年度の教育構想にある基本理念「生涯にわたって生き生きと輝く教育~豊かに人と人とがつながり新温泉町の明るい未来を切り拓く~」の実現に全力を尽くします。
近年、「生きる力」の育成や、「子どもまんなか社会」などの言葉が重視されていますが、教育の不易は変わらないと考えています。どの時代においても、子どもを中心に置き、教育で何をしていくのか、教育をどのようにしていくのかを考えてきました。教育長として、学校園と連携しながら、子どもを中心に据えた学校園文化を築き、この町の子どもたちがしっかりと未来を切り拓いていく力を育成していきます。
私は、校長時代に香美町の学校の校舎竣工に携わりました。新築の校舎も大切ですが、伝統ある旧「学び舎」も大切にしたいと思い、お盆を中心に卒業生が慣れ親しんだ「学び舎」を開放しました。その時の卒業生や地域の熱い思いを感じると同時に、初代校長が残したドイツ製の格式高いピアノを90年ぶりに修理に出し、蘇らせる取組を行いました。この取組は、子どもたちの優しい心の育成や、豊かな情操教育を充実させたいという初代校長と私の思いが合わさり、PTAを動かし、地域を動かし、大きな連携の輪が生まれました。
新温泉町の教育を考えたとき、各学校園、各地域には、それぞれの歴史があり、伝統や文化があり、財産があります。今、町内では人口が減少するなど、大きな課題を抱えています。しかし、宝石の原石を磨き上げるとき、体積は減るかもしれませんが、輝きは増していきます。
新温泉町の教育を推進するために、住民の皆様とともに、この町の歴史や伝統文化を磨き上げ、付加価値を高め、しっかりと未来につないでいきたいと思いますので、ご理解、ご協力いただきますようお願いいたします。
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