文字サイズ
自治体の皆さまへ

未来へ“つなぐ”地域の宝もの

48/50

兵庫県新温泉町

文化財に関わる新温泉町民の輪を広げ、また、子どもから大人までの幅広い年代の方に興味・関心を深めてもらうため、町内に数多く分布する文化財を隔月で紹介します。

■第7回北前船「船絵馬」
平成30年に新温泉町諸寄地区は、「北前船寄港地・船主集落」として日本遺産の認定を受けました。江戸時代中期から明治時代にかけて、日本海を中心とした「動く総合商社」として物流の中心を担った北前船の歴史の中で、諸寄は風待ち・潮待ちの港として栄えました。また、一方で諸寄には船を所有し各地で交易をおこなう船主が存在しており、その活動を今に伝える痕跡が残されています。
今回紹介するのは町の指定文化財「船絵馬」です。北前船は、交易によって莫大な利益をもたらす一方、「板子一枚下は地獄」と言われるほどその航海は危険なものでした。このため、船主や船員は航海の安全を祈って絵馬を奉納しました。諸寄に伝わる絵馬は5枚で、古いものは江戸時代後期の天保12年。新しいものは明治8年に奉納されました。
奉納した船主の名前と所有していた船の名前が確認できるほか、帆の大きさからおおよその積載量がわかります。風をいっぱいに受けて海上を行く船の姿からは、航海の無事と商売繫盛を願う当時の人々の想いが伝わってきます。
※船絵馬の実物大レプリカは諸寄基幹集落センター資料室に展示されています。また、6月15日(土)に「諸寄寄港地祭り」が開催予定です。皆さんのご来場をお待ちしております。

問合せ:生涯教育課文化財室
【電話】82-4490

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU