■ごみを拾う人を増やしたい
川中さんはごみ拾い活動を行うたびに、ごみの種類や数量などを記録している。ごみの種類や数量を調べると、タバコやお酒の缶のポイ捨てごみが圧倒的に多く、それ以外にもマスクやティッシュなど無意識に落ちてしまったようなごみもあると教えてくれた。そんな現状から川中さんは「みんなにごみに関心を持ってほしい。そして、ごみを見つけたら拾う意識をもってほしい。ごみを拾ってくれる人が一人でも多くなれば、ごみを捨てる人が捨てにくくなると思う」とごみ拾い活動が広がることを願っている。
■まちがきれいになるように
学校で川中さんの活動が紹介されたことで、同級生らも地域のごみに関心を持つとともに一緒にごみ拾いをするなど、少しずつ活動の輪が広がっている。活動に参加した友達は地域のごみの多さに驚く。活動を通して得た気づきが『ごみを捨てない』『拾う』意識につながっていることから川中さんは、「まずはやってみることが大切」と話す。川中さんは今後について「まちのごみが減って、コウノトリなどの動物たちにも優しく、観光客にもきれいなまちだなと思ってもらえるようにしたい」と思いを話してくれた。
川中 朱莉(あかり)さん(弥生が丘2区)
川中さんは、東河小学校に通う4年生。将来は、女流棋士になることを夢見ている。そんな川中さんは、自転車に乗れるようになった1年生のころ、父とイオンまで自転車で出かけた際、道端に空き缶や菓子の袋などがたくさん落ちていることに気づく。それ以後、地域のごみが多くあることに関心を持つようになり、3年生のときから母と2人でごみ拾いを開始し、地域が少しでもきれいになるようにと、その後も放課後や土日に、友だちを誘い一緒にごみ拾いを行っている。
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