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朝来市地域おこし協力隊 あさこいひと便り

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兵庫県朝来市

朝来市地域おこし協力隊「あさこいひと」のメンバーが毎月交代で執筆します!

〔今月の担当〕
髙木 香里(たかぎかおり)

先日、久しぶりに東京の実家で休暇を過ごしました。実家は居心地いいな~と思いましたが、その後朝来市に帰って来た時に、自然が多いので空気がしっとり柔らかく、騒音が少ないので耳が心地よく、とてもホッとしました。オオサンショウウオが朝来市に特別多いのは、豊かな自然環境があるからだと再認識しました。
少し話は変わりますが、地域の自然環境や生態系を維持するのに、特別大切な役割を果たす生き物がいます。その生き物がいなくなると、生態系が崩れてしまうこともあります。例えば、1990年代に北太平洋沿岸に生息していたラッコが、急激に減少してしまったことがあります。ラッコが少なくなった結果、ラッコの餌であったウニが大量発生してしまい、増えたウニがジャイアントケルプを食い荒らしてしまいました。ジャイアントケルプは、多くの生き物を支える、海中の森林をつくる生き物です。ジャイアントケルプがいなくなったことで、魚など、他の生物たちも少なくなってしまったそうです。ラッコは、この地域の生態系を支える、重要な役割を担っていたようです。
私は、朝来市の河川の生態系にとって、オオサンショウウオがこのような役割を担っているかもしれないと思っています。今、全国的にオオサンショウウオは減少していますが、いなくなって初めて、その存在の大きさに気づくかもしれません。この時期は、水田周辺にいるカエルや昆虫を頂戴しに、オオサンショウウオが水路などを使って、水田近くにやってきます。朝来市で暮らす仲間として、生き物と人がお互いに助け合いながら暮らしていく、そんな朝来市になったらいいなと思っています。

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