【2種類の学力調査および体力・運動能力調査の結果とその課題】
◆「全国学力・学習状況調査」の結果と分析
○調査の目的
(1)義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。
(2)学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。
○学力調査結果
(小学6年生)
・国語は、全国平均をやや上回る
・算数も、全国平均をやや上回る
(中学3年生)
・国語は、全国平均並
・数学は、全国平均並
・英語は、全国平均をやや上回る
○生活習慣等に関する質問紙調査結果
「地域や社会をよくするために何かしてみたい(「どちらかといえばしてみたい」を含む。)」と答えたのは、小学生で83.9%、中学生で78.6%で、地域を大事に思う子どもが育っていることがわかります。また、「人の役に立つ人間になりたいと思いますか」という質問に対して、「思う」「どちらかといえば思う」という回答が小学生98.6%、中学生96.4%であり、小学校の基礎の上で中学生になっても高い志を持った生徒が育っています。
テレビゲームをしている時間は、4時間を超える児童生徒が1割を超えています。あわせて、スマートフォンなどでのSNSや動画視聴をしている時間は、4時間を超える小学生が8.0%、中学生で12.5%でゲームをしている児童生徒の割合とあわせるとかなりの割合で時間を費やしており、早寝早起きといった基本的な生活習慣の確立のために、学校での児童生徒への指導とともに家庭の協力が必要です。
◆「標準学力調査」の結果と分析
平成24年度から市独自で、小学4・5年生と中学1・2年生を対象に東京書籍の「標準学力調査」を活用した「ぐんぐん学力アップ事業」を実施しています。全国平均と目標値、相生市の3つの比較ができるようになっています。その結果と分析を下段と上ページに掲載しています。
○分析と今後の指導
国語は、文章の構成についての理解を深め、説明文の内容を読み取る力や文章をもとに話し合う力、文章を書く力を高めるための指導を続けていきます。
算数は、計算力の向上や図形を正しく読み取る力を養うとともに、表やグラフの読み取り方を正しく理解し、データを活用する力を養う指導を続けていきます。
○分析と今後の指導
国語は、話し手や文章の書き手の意図や目的を考え、文章を適切に読み取る力を養い、その読み取ったことや、自分の伝えたいことを明確に伝えるための文章を書く力を高めるための指導に取り組みます。
数学は、基礎的な計算力の向上を図るとともに、資料を正しく読み取り、適切に活用できる力を伸ばすための指導に取り組みます。
英語は、さまざまな英文を読み取る力を養う指導を行うとともに、適切に聞き取り、英作文を書く力を養う指導に取り組みます。
◆全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果
小中学生を対象とした「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」を毎年実施しており、全国的に取りまとめられています。
相生市の児童生徒は下図の通り、男女ともに持久走やシャトルラン等が全国平均より上回りますが、長座体前屈(柔軟性)やボール投げに課題があります。
※下図は全国平均を50とした場合の割合による数値
<この記事についてアンケートにご協力ください。>