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自治体の皆さまへ

【特集】子どもと向き合う(4)

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兵庫県神河町

■こんな時どうする?子育てお悩み5選
何度注意しても全く言うことを聞かない、やんちゃばかりする、そんな子ども達に「いい加減にしなさい!」「何回言えば分かるの!」なんて声を荒げてしまった事がありますよね。言う方も言われる方もお互いが嫌な気持ちになりますし、出来れば避けたいもの。でも何とかしたい…その一心で声かけをするご両親が多いはずです。
今回は、子どもに伝わるコミュニケーションのワンステップを5個に分けてご紹介します。

◇お悩み1 ゲーム・スマホをやめてくれない
ゲーム・スマホが悪いわけではありませんが、幼い子どもに工夫なく手渡すことは避けたいですね。そもそもゲームは続けてやりたくなるように作られていますので、子ども自身が時間を守って適切に使うことが難しいのです。ですから、親子でルールを決めて守らせることが大切です。このルールを決める時は、大人の一方的な押し付けではなく、子どもの意見を尊重しながら、お互いに納得できるものにすること。子どもが納得したものでなければ、自主的な行動に繋がらないからです。ルールの範囲であれば、ゲームやスマホの使い方は子どもに任せましょう。一方で、ルールの範囲を超えた場合は、事前に決めておいたペナルティを与えましょう。ゲームなどは依存しやすいようにできていますので、決められた時間以外は親が預かることも必要なことがあります。

◇お悩み2 子どもといるとイライラが止まらない
子どもにとって最も力の出るご褒美は何だと思いますか?それは、ご両親の笑顔です。子どもにとって、よくできたねと褒められること以上に、ご両親は「あなたといると嬉しいわ!」という気持ちを伝えることが大切です。日中とても大変でも、我が子の寝顔は可愛くて癒されますね。そこで、一旦気持ちをリセットして、また明日を迎えましょう。
また、しんどい気持ちをわかってくれる人が身近にいるはずです。ぜひ頼ってみましょう。町では子育て世代包括支援センターなど、悩みを相談できる場所がありますので、お気軽に連絡してください。

◇お悩み3 忙しくて時間がない
このような時、ゲームやスマホに子守りをさせていませんか?
就学を控えた頃の子どもでは、食事を一緒に作るとか、後片付けしながらの会話を楽しむこともできます。寝る前に絵本を一冊読んだり、短い時間でも濃密な関わりができると思います。あなたのことがとても大切で、あなたと一緒にいると嬉しいという気持ちが伝わると、子どもの心は満ち足りていきます。子どもと二人だけの秘密を持つことも、ワクワクして自分は特別なのだという気持ちになります。「今日はみんなに内緒で、おいしいケーキを食べよう」といって、短くても二人だけの秘密の時間を持つことは、子どもにとってとても嬉しいことになります。

◇お悩み4 子どもの友人関係や学校での出来事が気になる
子どもが学校でどのように生活しているのか気になりますね。勉強や友だち関係はうまくいっているのか?不安から、子どもから細かく聞き出そうとする保護者もいます。子どもが上手くいっていると安心して大いに喜び、上手くいっていないと、他児と比較して「〇〇ちゃんみたいに頑張らないと…」とつい口が出てしまう。
結果が良ければ褒められるが、結果が悪ければ否定される。このような浮き沈みがあると、子どもは、安心してさまざまなことにチャレンジすることができません。心配なこともあるでしょうが、あまり一喜一憂することなく子どもを信じて待ちましょう。

◇お悩み5 療育を受けるのは早い方がいいの?もう遅いの?
早くから療育することが推奨されています。これは、本人が持つ発達特性そのものではなく、二次障害を予防するために必要だと考えています。
自分では、一生懸命頑張っているのに出来なかったり、いつも家や学校で注意を受け続けていると、自分に自信が持てなくなっていきます。自分のことを理解してもらえないストレスから、暴言や暴力につながることもあります。療育では、自分のことを理解しようとしてくれる大人と出会い、自己肯定感が得られるように関わることで、二次障害の予防につなげたいと考えています。しかし、何でも遅すぎるということはありません。保護者が納得して利用したいと思われた時から始めればよいと思います。一緒に取組んでいきましょう。

■特集を終えて
小児療育に焦点を当てて始まった今回の特集。今回の取材でさまざまな人に話を聞きながら感じたことは、子育て中のご両親のお悩みは今も昔も変わらず、大変深い問題であると感じました。
ケアステーションかんざきのような施設が増えたことにより、昔と比べると相談できる場所が増え、サポート体制は充実してきているように思えます。郡内では、特別な支援が必要な子どもにとって重要な療育が無償で受けられるなど各町が利用者負担分を補助しています。さまざまな子どもたちが健やかに育つために、地域みんなで支える仕組みを作っているのです。一方、子育てにおいてご近所との繋がりや、地域との繋がりに目を向けると、核家族化が進み、祖父母の支援や田舎ならではのご近所付き合いが少なくなっているのではないでしょうか。
「つらい」と身近な人に相談することはかなり勇気のいること。子育ては、地域の皆さまの協力が必要不可欠です。私のような子育てを経験したことがない人でも、子育てに悩んで疲れている人がいたら声をかけ、「うんうん」と聞いてあげることで救われることもあるかもしれません。
地域の宝である子どもたち。皆さまが一つになり、支えあいながら子どもたちと向き合っていきませんか。

■障害者雇用率 段階的に引き上げへ
2023年1月、厚生労働省は障害者法定雇用率の段階的な引き上げ方針を発表しました。それに伴い、雇用義務のある企業の従業員数基準が変更される予定です。2024年4月より従業員40人以上の事業主、2026年7月より従業員37.5人以上の事業主は、対応が求められるようになります。
障害者雇用を考えている方は、さまざまな支援制度がありますので、詳しくはハローワークへご相談ください。

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