■神河町指定無形民俗文化財
川上区の花だんごは、平家の落人伝説とともに伝承された民俗行事で、毎年8月23日に行われます。平安時代末期(12世紀)、源平争乱の壇ノ浦で亡くなった安徳天皇や平家一門を弔うため、福田寺境内に建立されている「壇の地蔵」に花だんごを祀り供養します。
花だんごの作り方は、米粉を蒸し、木の臼で撞いてお餅状のものを作り、棒で円状に平たく伸ばしたものを菱形のような形に切り分けます。そして、はさみで切り込みを入れ、花のような形にだんごを作り、竹で作った串にさし「花」の文字を書きます。これを麦藁の束が入った桶にさして花びらのように飾ります。
いつ頃からはじまったかなどの詳しい事はわかりませんが、現在では地蔵盆に関係する民俗行事となっています。今年の花だんごは、23日に川上、大川原で、24日に本村で行われました。
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