■令和6年度福本遺跡発掘調査(1)
今年度実施している福本遺跡の発掘調査について紹介します。
調査では、主に弥生時代から飛鳥・奈良時代にかけての遺構(昔の人々の痕跡)や遺物(土器や石器など出土したもの)が見つかりました。
弥生時代の遺構としては、6mの大きさの竪穴建物が見つかりました。竪穴建物とは、地面を掘りくぼめて床面をつくる建物で、弥生時代の一般的な建物の構造です。また、この建物の内部にあたる場所から、弥生時代の土器が複数出土しました。下の写真は、ほとんど元の形のままで出土した土器です。形状と出土状況から土器棺の蓋として使われたものと考えられます。
これらの発見によって、調査地点が弥生時代から人々の活動が盛んであったことがわかりました。
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