町の会計は、一般会計、特別会計(4会計)、企業会計(2会計)に分かれています。
決算の概要をお知らせします。
■各会計の決算状況
◇一般会計
令和5年度の一般会計の収入は、132億3,933万円で前年度より0.5%増加し、支出は122億8,808万円で前年度より0.1%減少しました。収入と支出の差額は9億5,125万円ですが、ここから翌年度へ繰り越した事業に必要な金額1億5,508万円を差し引いた実質収支は7億9,617万円の黒字となります。
◇特別会計・企業会計
※水道事業会計の資本的収入額が資本的支出額に対し不足する額は、過年度分損益勘定留保資金で補てんしました。
※下水道事業会計の資本的収入額が資本的支出額に対し不足する額は、当年度分損益勘定留保資金及び当年度分利益剰余金で補てんしました。
■財政健全化の指標
財政健全化法により自治体には、財政の健全性を表す指標の公表義務があります。早期健全化基準を超えると自主的な改善が義務付けられる「財政健全化団体」となります。
令和5年度決算に基づく財政指標は、いずれの指標も基準をクリアしており良好です。
※1 会計に赤字がないため、比率は算定されません。
※2 借入金残高などの将来負担額を基金残高などが上回ったため、比率は算定されません。
※3 会計に資金不足がないため、比率は算定されません。
■令和5年度の主な実績
令和5年度は主に次のような事業にお金を使いました。
稲美町総合計画に掲げる基本目標に沿って主な事業を掲載します。
◆~緑豊かな自然と調和した安心して暮らせるまち~
◇デマンド型乗合タクシー運行事業(総務費)
運転免許証返納者に対し1年間の無料利用特典を実施し、令和5年10月から加古川医療センターへの運行を開始しました。
◇水道基本料金減免事業(衛生費)
物価高騰の影響を受ける住民への支援として、水道の基本料金を4カ月分免除する額を水道事業会計に支出しました。
◇省エネ家電等買替促進事業(衛生費)
物価高騰の影響を受ける住民を支援するとともに、カーボンニュートラルを推進するため、省エネ家電などへの買替に対して補助を実施しました。
◆~だれもが健やかに地域で暮らせるまち~
◇病後児対応型等保育事業(民生費)
いなみ虹保育園で実施している病後児対応型保育に加え、令和5年度からいなみ野母里こども園で体調不良児対応型の病児保育を開始しました。
◇高齢者優待利用券等交付事業(民生費)
65歳以上の高齢者の交通手段の確保や負担軽減を図るため、タクシー及びバス料金の一部を助成するとともに、令和5年8月から75歳以上の人の所得制限を撤廃しました。
◇住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金給付事業(民生費)
物価高騰の影響を受ける低所得世帯などに対する支援として、給付金を支給しました。
◆~生涯にわたる学びを充実し夢と志を育むまち~
◇母里小学校大規模改造事業(教育費)
安心でおいしい給食の安定提供のため、母里小学校の給食室の大規模改造工事を実施しました。
◇天満幼稚園大規模改造事業(教育費)
天満幼稚園の既存園舎部分について、施設のバリアフリー化やトイレの洋式化などの工事を実施しました。
◇学校給食食材物価上昇分支援事業(教育費)
物価高騰の影響による小中学校の給食食材の仕入価格の上昇に伴い、保護者等負担額の上昇を抑制するため、食材の物価上昇分に対する補助を実施しました。
◇トップアスリート招待事業(教育費)
世界レベルの力を間近に見聞きし、スポーツの楽しさを感じてもらうため、トップアスリートを招待して講演会、スポーツ教室を実施しました。令和5年度は卓球で活躍された四元奈生美(よつもとなおみ)氏を招待しました。
◆~地域の特性をいかした活力と魅力あるまち~
◇農薬に頼らない稲作技術実証事業(農林水産業費)
環境負荷の低減や食の安全確保のため、農薬に頼らない稲作の実証実験を行いました。収穫したお米は小中学校の給食でも使用しました。
◇農村環境改善センター改修事業(農林水産業費)
農村環境改善センターの屋根、外壁、多目的ホールの空調・電気設備を改修するとともに、照明器具のLED化工事を実施しました。
◇にぎわい創出補助事業(商工費)
非営利団体が実施する16件のイベントや4件のサプライズ花火に補助を実施しました。
◆~ともに進める持続可能なまち~
◇庁舎維持改修事業(総務費)
役場新館の空調設備やコミュニティセンターホールの音響設備を更新するとともに、照明器具のLED化工事などを実施しました。
問合せ:総務課財務係
【電話】492-9131
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