1月1日に発生した能登半島地震では、29,000戸を超える住宅が全半壊し、多くの死傷者が出ました。
建物の倒壊は住む人の命を奪うだけでなく、火災などの二次災害の原因にもなります。
また、昭和56年5月以前に着工した旧耐震基準の建物は倒壊・破損などの被害が多数発生しています。
自分や家族の命、地域を守るためにも、市が行っている簡易耐震診断を実施して自宅の耐震性を確認することから始めてみませんか。市では、住宅の耐震性の向上のため、耐震改修工事の補助制度を設けています。
■いつ発生してもおかしくない大地震に備えて
日本は、非常に地震の多い地域です。平成7年兵庫県南部地震、平成23年東北地方太平洋沖地震や令和6年能登半島地震のように、揺れや津波によって大きな被害を受けてきました。
東海地震、東南海・南海地震等、南海トラフ地震や内陸活断層地震の発生が間近に迫っていると指摘されています。
大地震はいつどこで発生してもおかしくない状況であるとの認識が広がっています。
◆豊岡市の状況
◇本市の耐震化率は
住宅・土地統計と国勢調査に基づく、令和2年度の本市の耐震化率は74%、耐震性が不足していると思われる住宅は約7,700戸と推計されています。
能登地方と同様に耐震化率が低く、本市においても同規模の地震に見舞われた場合、甚大な被害が想定されます。
◇地震の想定
豊岡市地域防災計画では、日本海沿岸でマグニチュード7.3規模の地震が発生した場合、3,500棟を超える住宅が全半壊すると想定しています。
◇過去の地震
本市でも、過去には非常に大きな地震が発生しています。
大正14年に発生した北但馬地震では、1,700戸を超える住宅が全半壊し、1,200人を超える死傷者が出ました。
◆耐震化を支援しています まずは簡易耐震診断を受けましょう
〔診断費用は無料〕
市では昭和56年5月以前に着工した住宅について、簡易耐震診断を行っています。簡易耐震診断の結果、「危険」「やや危険」と診断された住宅に対して、さまざまなメニューで耐震化を支援しています。10月から拡充した補助制度を利用して「住まいの耐震化」を検討してください。
◇「危険」「やや危険」と診断されたら検討してください
(注意)※市内業者との工事契約が必要です。詳細は市ホームページで確認してください。
◇利用者の声
・古い家でも安心して生活できる
築150年を迎える歴史ある古民家を残したいと思い、父から譲り受けました。当時の趣を残したリフォームをしたいと思ったときに、地震に対する安全性が気にかかり、リフォームと同時に耐震補強工事を行うことにしました。費用を軽減することができ、何より古い家でも安心して生活できるという点で、工事をして良かったと思っています(出石町在住)。
・地震に強い部屋があると安心
耐震診断の結果が低い評価だったこともあり、築60年が経過する住まいのリフォーム工事に合わせ耐震補強工事を行いました。家全体は難しかったため、居間にあたる部屋を対象とし、診断で指摘されていた基礎の補強、壁の増設をしました。部分的でも地震に強い部屋があるというのは安心感という意味でも大きく、工事をして良かったと思います(日高町在住)。
問合せ:建築住宅課
【電話】21-9018
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