文字サイズ
自治体の皆さまへ

今月のイチオシー認知症になっても、自分らしく過ごすためにー

1/40

兵庫県豊岡市

~9月は「認知症月間」 9月21日は「認知症の日」~
高齢化の進展とともに、認知症の人も増加しています。年齢を重ねるほど発症する可能性が高まり、今後も認知症の人は増え続けると予想されています。
認知症になっても自分らしく暮らすために、認知症についての関心と理解を深めるとともに、市の取組みを紹介します。

■認知症とは
認知症は、脳の細胞が損傷を受けたり、働きが悪くなったりすることで、認知機能が低下し、日常生活や社会生活に支障を来す状態をいいます。
また、年齢を重ねるとともに認知症になる可能性が高くなります。
認知症は誰でもなり得るものとして、支え合う地域づくりが必要です。

■認知症の症状
脳の機能低下によって起こる「もの忘れ」「理解判断力の低下」などの症状を「認知機能障害」といいます。
行動と心理に関連して起こる「不安やうつ」「イライラや興奮」「幻覚・妄想」などの症状を「行動・心理症状(BPSD)」といいます。
行動・心理症状は、周囲の方の適切な対応や環境調整によって軽減する可能性があります。
相手の立場になって、どのような支援があれば安心できるのかを考えてみましょう。

■本市の認知症高齢者数の推移
本市の推計では、2024年度は65歳以上の高齢者の5人に1人、40年度には4人に1人が認知症になると予想しています。

▽認知症高齢者数の推移(第9期介護保険事業計画より)

■認知症に関わる人たちからの声
◇認知症の方の家族
・『怒らない』って決めてから半年、トイレ介助中に、妻が初めて「ありがとう」と言ってくれました。ちゃんと伝わってるんだなって思いました

・夫は若い頃からすごく真面目な人でした。病気(認知症)になったけど、そこは変わらないです

◇認知症の方
・好き好んで忘れているわけではないのよ。教えてもらってもすぐ忘れちゃうけど…。でも優しくしてもらえると、とても嬉しいの

・自分では何に困っているんか分らんけど、困っとんだわ。でも周りに心配や迷惑はかけたくないって思っとんやで

認知症あんしんガイドブック(豊岡市作成)より

■認知症についての知識を深めよう
市では認知症についての知識を深めるため、次のような活動を行っています。

◇DVD「認知症とともに」〜身近な場における普及啓発〜
認知症の種類や特徴について、認知症当事者が感じていること、認知症に対する偏見、当事者への接し方などを紹介しています。

◇認知症に関する講話
各種団体に対して保健師を派遣し、希望に沿って認知症に関する講話を行っています。

◇認知症カフェ・集い
認知症の方や家族が気軽に参加できる「居場所」として、市内9カ所に設置しています。

◇認知症家族介護教室
認知症の方を介護するための教室を年間2回程度実施しています。

◇認知症サポーター養成講座
認知症について理解し、認知症の方やその家族を温かく見守るための講座を開設しています。

その他、認知症についての市の事業は市ホームページで確認してください。※詳細は本紙の二次元コードを読み取りご確認ください。

■困ったときは早めの相談
地域包括支援センターでは、介護、保健、福祉の専門家がチームで皆さんを支援しています。認知症に関する相談は、各地区の相談窓口に連絡してください。

◇主な支援
・総合相談支援
制度の紹介など、適切なサービスにつなぎます。

・介護予防ケアマネジメント
介護認定で「要支援1、2」と判定された方、要支援や要介護状態になる可能性の高い方に対し、介護予防サービスの相談や計画作成を行います。
また、地域での集まりなどに参加できるよう支援します。

・権利擁護
高齢者虐待や消費者トラブルの早期発見や解決に向けて対応します。また、成年後見制度などの紹介を行います。

・包括的・継続的ケアマネジメント
介護支援専門員を対象とした後方支援や、地域ケアシステムの実現に向けてネットワークの構築を図っています。

問合せ:高年介護課
【電話】29-0055

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU