文字サイズ
自治体の皆さまへ

市長ふれあい広場

9/31

兵庫県養父市

暑さも和らぎ、酷暑によるものか、例年より遅い彼岸花の開花があちこちで見られます。温暖化による環境変化は、自然の営みにも影響を及ぼしつつあります。ほとんどの水田では稲刈りを終え、緑のヒコバエが列をなしています。
今年の収穫は平年並みとの報道されていますが、市場における米不足と価格の高止まりは、まだ解消されていません。国民の主食である米は、消費者にとってはできるだけ安い方が良く、生産する農家の立場から言えば少しでも高い方が良いのです。肥料等の生産資材や農業用機械や燃料などの値上がりにより、農家の生産コストは高くなっています。適正な販売価格と消費者の負担感、この相反する課題を解決しなければなりません。
日本における食料の自給率は40パーセント以下とされ、食料の安定供給に不安があります。また、農業後継者等の不足により、耕作されず荒れてしまう農地が急速に増えています。農業には、水源涵養(かんよう)や生態系の保全など食料生産以外の多くの機能があり、良好な環境の維持・保全に大きく寄与しています。農業の持つこの多面的機能を適切に評価し、農家への支援を行うことで、農家の所得保障と販売価格の安定化が併せて図られるものと考えます。このような大胆な仕組みづくりを、今後も国に求めて参ります。
市民生活と安全・安心な食を守るためには、農地保全と農業振興が必要です。国家戦略農業特区の活用やきめ細やかな農業支援策を行うことにより、養父市民と農地・農業・農村を守り抜きたいと考えています。

市長 広瀬 栄

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU