町民生活を支える予算(1)

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第146回香美町議会定例会が2月26日から3月21日まで開かれ、総額約283億円の令和6年度予算などが審議・可決されました。
ここでは、本議会初日に浜上町長が述べた施政方針の要旨(一部抜粋)と、令和6年度当初予算の概要についてお知らせします。

■施政方針
令和5年台風7号による県下で初めてのレベル5「緊急安全確保」の発令をはじめ、令和6年能登半島地震により多くの人が被害に遭うなど、改めて町民の皆さまが安全で安心して暮らせる災害に強いまちづくりに取り組む必要性を感じたところです。
また、昨年5月に新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に移行されたことで、以前の賑わいを取り戻しつつあるなか、3年余り続いたコロナ禍で落ち込んだ町内経済、観光産業の早期回復に向けた支援にも、力を入れていく所存です。
このような情勢を鑑み、令和6年度の予算編成にあたっては、町の主要施策であります「第2次総合計画後期基本計画(令和3年度から令和7年度)」及び重点施策であります「第2期総合戦略(令和2年度から令和7年度)」の着実な実践を図り、町の将来像である『こどもたちに夢と未来をつなぐまち』の実現に向けた施策展開を図ることを基本的な考え方としています。
具体的には「防災力を高めながら、町民生活を支える予算」をコンセプトに、地域防災拠点整備をはじめ、町民生活の支援、町内経済対策、これらと併せて将来にわたり持続可能な財政運営を実現させるための取り組みを進めてまいります。

■取り組む主な施策
○安全・安心なまちのしくみづくり(防災・生活環境・交通・地域活性化)
・治山治水対策の推進
・消防防災力、防犯体制の強化
・消費生活トラブルの防止
・上下水道環境の整備　など

○活力あるまちづくり(農林水産業・観光業・商工業の振興)
・農業、畜産の振興
・林業の振興、有害鳥獣対策
・漁業、水産加工業の振興
・観光施設の整備　など

○将来を担うひとづくり(移住定住・結婚・子育て・教育)
・移住定住対策
・ふるさとづくりの推進
・ふるさと納税の推進
・妊娠、出産、子育て支援の充実
・子育て、子育ち環境の充実
・給食費の完全無償化
・魅力ある教育の充実
・教育環境の整備
・大学連携の推進
・スポーツ振興の推進
・図書事業の推進
・芸術文化の振興　など

○安心な暮らしづくり(保健・医療・福祉)
・健康づくりの推進
・公立香住病院の運営
・高齢者福祉の充実
・障害者福祉の充実　など

○住民サービスの向上(行財政運営)
・デジタル化の推進
・マイナンバーカードの取得推進　など

■防災力を高めながら、当初予算
予算総額　282億8,260万円(対前年度比9.3%増)

◆一般会計
合併後、最大となる170億5,100万円(対前年度比15.3%増)
町民の皆さん1人当たりおよそ109万1千円を活用します。
※前年度比18.0%増、人口15,625人(令和6年2月1日現在)で計算
一般会計とは道路や学校の整備、健康・福祉の充実、観光振興、公共交通、ごみ処理など町の基本的な事業を行うものです。

○歳出
総務費：32億6,841万円(209,178円)
民生費：29億9,115万円(191,434円)
公債費：23億561万円(147,559円)
土木費：18億1,968万円(116,459円)
教育費：17億914万円(109,385円)
農林水産業費：14億4,729万円(92,626円)
衛生費：11億7,980万円(75,507円)
商工費：11億6,821万円(74,765円)
消防費：10億223万円(64,142円)
その他：1億5,951万円(10,209円)
※(　)内は町民一人当たりで計算した金額

○歳入
町税：15億4,970万円
譲与税交付金：7億188万円
地方交付税：67億2,800万円
国庫支出金：10億238万円
県支出金：12億302万円
寄付金：13億690万円
繰入金：19億6,872万円
町債：17億5,410万円
諸収入ほか：8億3,630万円

◆特別会計　54億859万円(対前年度比1.1%増)
特別会計とは特定の収入で特定の事業を行うものです。
国民健康保険事業：24億6,676万円
後期高齢者医療保険事業：3億6,135万円
介護保険事業：25億7,725万円
財産区：251万円
町立地方卸売市場事業：72万円

◆企業会計　58億2,302万円(対前年度比1.5%増)
企業会計とは民間企業と同じような会計処理を行うものです。
公立香住病院事業：17億9,357万円
水道事業：11億3,775万円
下水道事業：28億6,642万円
国民宿舎事業：2,528万円

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