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[特集]地域とともに、進化する シン・ニセコ高校(2)

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北海道ニセコ町

◆これからのニセコ高校
ニセコ高校は、2026(令和8)年度から「進学型単位制総合学科」へ変わります。進学型単位制とは、自分の進路に対応できる科目を自分で選択できる制度です。総合学科は、普通科の科目(5教科)に加えて、自分の興味関心に合わせ、自分の学びを自分でつくるため、普通科の科目と専門的な科目両方を選択して学ぶことができるしくみです。
さらに、グローバルなニセコ町を学びのフィールドとする「国際教育」を特色とした新しい学校に生まれ変わります。

(1)教育課程の見直し
教育課程を変更し、普通教科の教育を充実するとともに、課題研究において普通科で実施する「総合的な探究の時間」と同様の学習成果が得られるよう、地域課題を解決する探究活動に取り組みます。これまでは、持続可能な地域づくりの探求に取り組み、その発展的な学習として、道外でのリーダー研修などに取り組みました。

(2)校内留学施設「英語村」(仮称)
世界の言語や文化と出会いやすい環境を作るために、校内留学施設「英語村」(仮称)の設置を計画しています。昨年11月には、町国際交流員(CIR)と生徒が一緒に、連携する京都市立日吉ヶ丘高校の英語村の視察を行いました。
※「英語村」とは、国内にいながら外国とほぼ同様な環境で英語学できる施設

(3)学習支援アプリ
生徒一人ひとりの学習進度や進路選択に合わせた学習を進められるよう、オンライン学習教材「スタディサプリ」と「ロイロノート」を導入しました。
基礎・基本の学び直しから大学受験まで、一人ひとりが自律的に学習できるようにしています。授業や冬休みの課題などにも活用しています。

(4)高大連携・高校間連携の充実
他の高校や大学との連携を充実させることで、学校の教育力を大きく向上させることができると考えています。また、高校間連携によって、国際教育やアントレプレナーシップ教育を充実させることができます。

・主な連携大学・高校
小樽商科大学、麗澤大学、豪州マードック大学、札幌国際大学、品川女子学院、京都市立日吉ヶ丘高校など

(5)小樽商科大学サテライト
ニセコ町は、持続可能な地域社会の発展や人材育成などを目的に、小樽商科大と包括連携協定を締結しています。今後も連携し、アントレプレナーシップ教育など魅力ある教育プログラムを実施する予定です。
※アントレプレナーシップとは、社会の課題に対して新しい解決策を打ち出し、リスクを恐れずに立ち向かっていく精神・姿勢

(6)新寮の建設
1990(平成2)年に、新校舎とともに遠隔地者寮「希望ヶ丘寮」が完成。建設当時から32年の月日が経ち、施設の老朽化が顕著になっています。また今後、全国からの入学希望者数の増加が見込まれる状況です。このことから、新寮の建設に向けて、寮の規模や建設場所について、機能性や公共性などに配慮しながら検討を進めています。

◇令和5年度 ニセコ高校活動報告会
1月26日(金)に、ニセコ高校の活動報告会が開催されました。地域活性化のための観光教育推進事業や各専攻班の探究活動の報告、農業クラブ執行部の新たな活動の発表など、今年度取り組んできた活動を生徒が主体となって報告しました。当日は、約20人が参加しました。

◇ニセコ高校の活動が応援されています!
1.ニセコ高校の教育プログラム「シビックプライドを持ったグローバル人材の育成~ニセコと世界の境界線を溶かしていこう~」が、2023三菱みらい育成財団の「心のエンジンを駆動させるプログラム」の研究助成に採択されました。

2.「持続可能な観光教育」の実践を中核とする地域コンソーシアムが、観光庁の「地域活性化のための観光教育推進事業」に採択されました(全国で3地域採択のうちの1つ)。
2月8日(木)には、東京都で開催された全国シンポジウムにて、生徒が取り組んできた活動の発表を行いました。

◆改革のスケジュール
2023年度:新しい学校像の検討、総合学科の系列・教育課程等の検討、コアとなる学びの検討
2024年度:総合学科の教育課程等の決定
2025年度:総合学科の生徒募集、入学者選抜
2026年度:総合学科1年生、農業科2~4年生
2027年度:総合学科1・2年生、農業科3・4年生
2028年度:総合学科1~3年生、農業科4年生

◇過去5年間の入学者数の推移
2024年度入学の出願者数は定員を超える45人に!
(入学者は4月確定)

◇現在の学年ごとの生徒数

資料:ニセコ町教育委員会

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